家は武器

ADHD親子の、片付けられる家。

【ADHD母の出産準備】育児グッズはそんなにいらない

待ちに待った妊娠、出産。

「なんか色々必要らしい!あれも買わなきゃ、これも買わなきゃ!」

いやいや、ちょっと待って…。落ち着いて…。という話。

私たちはいつだって買い物したい。その大義名分を探してる。

妊娠・出産・育児を始めるに当たって、確かにいくつか必要になるものがあることは認めます。

でも、3児育ててみて、冷静になったらそんなにいらない&いらなかったと思うものが色々あるのです。

 

私も始めての妊娠では、ついついたくさん購入してしまいました。

振り返ってみると、ただ買い物が楽しくて、買い物がしたいがための大義名分(言い訳)として「妊娠・出産」というイベントを使っていただけだなと思います。

赤ちゃんのためではなくて、ほとんど自分のためでした。

 

大きなイベントを控えると、たくさんの広告で身辺がいっぱいになります。

PRのプロが差し出す情報にはやっぱり、「そうそう、これが前から欲しかったのよ、必要なのよ」という気にさせられます。

簡単に引っかかってしまうのです。

 

お金を使うタイミングと使い道

いくらでもお金があるなら何も言うことはないのですが、限られているなら、タイミングと使い道はよくよく吟味しなければなりません。

 

本当にお金がかかるのは、「これがほしい」と子どもが自分の言葉で言えるようになってからだし、せっかく買うなら目の前で子どもが喜んでくれる年齢になってからのほうが購入しがいがあるもの。

物言えぬ赤ちゃん時代は、シンプルに暮らしても良いのではないでしょうか。

 

また、あまり無駄遣いするのではなく、長期的に見て、少しでも投資をしておくというのも良いと思います。

子どもが生まれてから積み立てたら、高校や大学時代に留学したり、一人暮らしさせてあげられる金額になるかもしれません。

我が家はそのつもりで投資をしています。

 

iewabuki.com

 

物が増えるとほんとに大変

確かに、子育て期はどんどん物が増えます。

自分から動かなくても、意識しなくても、増えていきます。

そうなればもちろん、スペースも時間も気力も奪われていってしまいます。

特に私のようなADHDの方は、自分が管理できる量に意識して抑えないと、苦しくなってしまいます。

子どものお世話で精一杯なのに、物の管理や片付けのことで頭を悩ませたくないですよね。

だからこそ、なるべく少ない物量で子育て期をスタートさせたいものです。

 

厳選!妊娠・出産・育児グッズ

というわけで、私の独断と偏見で選んだものを書いておきたいと思います。

リンク貼ったのは実際に購入して特に愛用したものです。

妊娠期

  • マタニティ用下着(授乳もできるブラ、ショーツ、レギンス)
  • お腹の入る服

出産時

  • 産院で指定されたものだけでOK

退院後

離乳期

幼児期

  • レゴなどのブロックのおもちゃ(ずっと使える)
  • 図鑑(絵本は借りてもいいけれど、図鑑は必要な時に手に取れるように)
  • 自分で片付けやすいおもちゃ収納(かごにポイポイがおすすめ)

 

以上です。育児雑誌などに紹介されているより、ずっと少なく安上がりだと思います。

でも、最低限これだけあえば、立派に育児できると私は思います。

始めからたくさん揃えずとも、必要があれば、その都度買い足していけばよいのです。

 

その他、3児の母からのメッセージ

離乳食については気を楽に!

iewabuki.com

おもちゃは少なくて大丈夫

iewabuki.com

夜泣きが辛かったら

iewabuki.com

寝具は洗えるものに

iewabuki.com

iewabuki.com

おもちゃ収納はできるだけ簡単に、わかりやすく

iewabuki.com

一緒に頑張りましょう♪

子連れ旅【ミシガン編】

ミシガン2週間

長男1歳8ヶ月頃。夫がミシガンに計5週間の出張になり、最後の2週間、耐えられなくてついていきました。

拠点はランシング。

平日は夫が仕事をしているので、息子と朝夕ホテルと緑の森をお散歩。

備え付きのキッチンで簡単に自炊して過ごしていました。

週末はミシガン湖畔の街に観光しに行きました。住みたいと思うほど素敵な街と自然でした。

ドライブ時間が長かったので、夫と将来のことを一緒に考えたり、おしゃべりをたくさん楽しみました。

 

ランシング

虫がいるかな?

乾燥したカリフォルニアよりも、しっとりとした空気

夕方、帰宅したお父さんと一緒に州立大学の牧場へ

馬のためのにんじんを食べてしまった息子!(その頃にんじんが大好きだった)

 

プールサイドのかわいいゴミ箱。

 

サウス・ヘヴン

街歩き。元銀行の豪華な建物のレストランやファーマーズマーケット、カフェなどに入ってみました。

学生さんが多く、美しくにぎやかな街でした。

こんなところで学生生活を送ってみたい!

maps.app.goo.gl

ミシガン湖に接するビーチへ。海水じゃないビーチ、とても新鮮!

maps.app.goo.gl

ベタベタせず、ただただ気持ちいい。

海辺にカラフルで素敵な家が立ち並んでいて、こんなところで暮らしたい!とはしゃいでいました。

アナーバー

ミシガン出身の同僚に教えてもらった、美味しいパンとコーヒーのお店へ。

行列でした。

maps.app.goo.gl

触ったり体験できる博物館に行って、とことん遊びました。

こういうハコモノ、我が家は大好きなんです。

maps.app.goo.gl

 

ホランド

小さくて可愛らしい街。

maps.app.goo.gl

地ビールを飲んだり、州立公園のビーチをお散歩したり

maps.app.goo.gl

個性的なショップを巡って…

 

ランシングのホテルに戻ったら、忘れられないほど美味しいカレーを食べました。

ホテル内散歩の様子。

たくさん歩いてお昼寝したね。懐かしい。

この頃から、雪や山や湖の近くの暮らしへ憧れていました。

この旅行の経験が、地方移住の決断に繋がったと思います。

人生は不思議。

子連れ旅【メキシコ・カボ・サン・ルーカス編】

しばらく、家族旅行の写真をまとめていきたいと思います。

 

長男1歳5ヶ月のとき、メキシコのカボ・サン・ルーカスに行きました。

夫の職場の上司が、別荘を建てたほどお気に入りで、おすすめの場所だとのこと。

バハ・カリフォルニア半島の最南端です。

その頃はカリフォルニアのアーバインというところに住んでいたので、ジョン・ウェイン空港から出発。

2時間くらいでつくので息子がぐずることなくすんなりつくことができました。

ホテルはこちら。

maps.app.goo.gl

とにかく毎日、海とプールに入って、こんがり焼けて、たらふく食べるだけの旅です。

(なのであまり書くことがない)

リゾートには子連れでも行けるよね、と新婚旅行はバックパックを背負って歩く旅だったので、念願のリゾート!でした。

人生で一番贅沢にのんびりさせてもらったと思います。

お部屋↓

お部屋から。

ホテルのプール。子どもと入っても嫌な顔されず、良くしてもらいました。

海にも歩いて出られます。

食事はオールインクルーシブ。

こっちは最高だけど、メキシコの方の人件費、どれほど安いのだろうかと恐ろしくなりました。

サーブしてくださるこの人たちは、同じようにこんなリゾートで過ごす日があるのだろうかと考えてみたり…

恐縮しつつ、楽しみつつ

部屋に戻ると可愛いタオルアート。

毎日お天気が安定しており、絶景に次ぐ絶景。

ただ海が広がっているだけでなく、山?岩?があるので奥行きと広がりを同時に感じる見ごたえのある景色でした。

思い切り遊び、浜辺でお昼寝し、お腹が空いたら食べて…

黄色い人種は私たちだけでしたが…わりとご高齢の方が多く、子どもを可愛がってくれたし、日本好きなウェイターの方が人懐っこく毎日話しかけてくれたりして、居心地はとても良かったです。

夜景も夕焼けも本当に素敵でした。

夫はこのとき、30歳に。その記念に?この旅行中、投資を始めました。

掃除が行き届いて、どこも綺麗でした。

ホテルからツアーが出ていたので、ボートで奇岩を見に行きました。

maps.app.goo.gl

大きなフェリーが現れたのも息子が喜びました。

ここで、手を繋いで過ごす素敵な老夫婦や、可愛いビキニのおばぁちゃまたちを見て、こんなふうに年を取りたい!と思ったのでした。↓

iewabuki.com

 

最高のリゾートでしたが、遠いからもう二度と行けないかなぁ…。

余談ですが、最後メキシコを出る時に空港で食べたサブウェイのサンドイッチに私はお腹を壊しました。

家族で1人だけお腹へったと食い意地を張って食べたのがいけなかったみたい!

カボ・サン・ルーカス編、おしまいです。

5ヶ月続いた、100記事書けた!

5ヶ月と100記事

昨年8月27日に、不意に思い立って書き始めたこのブログ。

読んでくださる方々と、家族の応援のおかげで、今日までの5ヶ月間楽しく続けることができました。

意識してはいなかったのですが、前回の記事がたまたま100記事目でした。

なんとなく一区切りついた感じがするので、数字と感想、今後の方針などを記録しておきたいと思います。

 

数字いろいろ

頻度

単純計算で1ヶ月に20記事くらい書いたことになりますが、1日に4つ書くこともあれば、1週間に1回書けたら良い方ということも。

気分と家庭の状況によって頻度が変わってしまいますが、それに思い切り委ねてしまったのも、気楽に続けられた理由の1つなのかと。

 

2024年1月27日現在の合計

読者様40人、☆279、ブックマーク5、アクセス数4493

この数字が人様から見て大きいのか小さいのかは全くわかりませんが、私にとってはとてつもなく大きく、ありがたい数だと感激しております。

わざわざページを訪れて、読んでくださったり、☆をくださるなんて嬉しいです。

「人目なんて気にしない、数なんて気にしない」とか言いながら強がっていましたが、やっぱりすごく嬉しいです。

本当にありがとうございます。

 

続けてみた感想

日々の面白みを見つけられるように

「あれ…私、今日子育てしかしてない!」という日ばかりだった頃は、(本当はそれでも良いのに)なんだか「それではいけない」ような気がして焦る感覚がありました。

一日があっという間で、日々が切れ間なく、わけが分からぬうちに、いつの間にか過ぎ去っていってしまうようでした。

 

しかし、ブログを書くという名目で時間を作るようになったら、一旦立ち止まり、落ち着いて自分の生活や周りを俯瞰することができるようになりました。

そうして改めて見渡してみると、今まで見過ごしていた幸せや面白みを見つけられ、子育て中心の生活にも味わいを見いだせるようになりました。

書くことを意識して暮らしていると、平凡な毎日も、冴えない自分の人生でさえも、ネタの宝庫に見えてくるものです。

そして、ひとつひとつの何でもないようなことにも、いちいち心が動くようになったような気がします。

枯れていた感受性が少しづつ戻ってきたようで嬉しく思っています。

 

いつの間にか過ぎ去ってなくなってしまう日々のことを、ちゃんと捕まえて、精一杯言葉に変えて、ブログに保管しておきたい。

これからも、読み返すのを老後の楽しみにして、ぼちぼち書いていきたいと思います。

 

今後の方針

「家という武器があるから冒険できる」

家族と一緒だからこそできることがあると思っていて。

旅行や遊びや勉強などで、先生や、コーチ、旅行会社の方にアテンドしてもらうのも、もちろん有意義です。

でも、家族である「親」でなければ責任を取り切れない部分があると思うのです。

毎日一緒にいないと見きれない部分もあると思うのです。

親と一緒なら、少し大き目のリスクを取ることができます。

親と一緒なら、何かを習慣にすることができます。

なので、我が家はちょっと「攻める家族遊び」や、暮らしの中での「習慣づけ」を意識して過ごしています。

そんなことも書いていけたらと考えています。

今後とも「家は武器」を懲りずに見守っていただければ幸いです。

どうぞよろしくお願い致します!

おうち遍歴、良いとこどり新築

10軒目の我が家

これまで様々な家に住んできました。

記憶にある家から数えてみると、今の家が10軒目になります※。

場所を変え、暮らし方を変えてみて、様々な体験を積むうちに、これが「自分たちの生活スタイル」だと言えるようなものが見えてきました。

それに合わせて造った現在の家は、まさに自分たちにぴったり。

そこに至るまでの9軒の家の特徴と気づきをまとめてみました。

新築で避けたポイントを青字、取り入れたポイントを赤字で書いています。

 

※(大阪で生まれ、東京①と千葉で育ち②、結婚後は神奈川の社宅に住み③、大田区に家を買い④、家を貸してカリフォルニアに駐在し⑤、帰国後しばらく姉の家にお世話になり⑥、アパートに入り⑦、大田区の家に戻り、尾瀬の麓の村との2拠点生活⑧を送り、家を売ってみなかみ町に移住、アパートに入り⑨、新築を建て⑩、現在に至ります。)

 

①東京の社宅

遡ること30年以上前。経堂の社宅に住んでいました。

細かい家の特徴は覚えていませんが、ここでは社宅の特徴を記憶しています。

  • 似通った家族が集まる
  • 母親同士の関係が良くも悪くも深い
  • 習い事やお受験など、教育に関し周囲の影響を色濃く受ける
  • 子供同士を一緒に遊ばせやすい

私の両親はそれほど気にしていませんでいたが、周りは御三家を受験するような子ばかりで、子供の教育で周囲との比較や競争に敏感な方(←私のこと)は気疲れしそうな環境でした。

子ども時代の私には、色んな子のおうちに気軽に遊びに行けて楽しかった記憶があります。←集合住宅の良いところの一つ!

 

②千葉の実家

その後両親が千葉に家を建てました。

私の「おうち好き」はこの家が元になっています。

一軒家であること、初めて自分の部屋をもたせてもらったことに感激。

当時のときめきは今でもありありと思い出せるほどです。

しかし残念なことに、せっかくの広い家が台無しに!

  • 母親ばかりが一人で家事をして疲弊する
  • 衣服や学用品が散らかるリビング
  • 姉妹ともども、2階の子供部屋はほとんど使わない
  • リビングは使われず、みんな和室でしか過ごさない
  • 2ボウルでも大混雑する洗面所

器用な母が、時々収納術を駆使してなんとか収めてくれても、またリバウンドしてしまう毎日。

「家自体は素敵だし一般的な間取りなのに、暮らしにくいのはどうしてだろう?」と考え続けて今に至ります。

結論から言うと、私のADHD特性に加え、下記が原因だったと思います。

  • 孤立したキッチン
  • 衣類の洗濯~収納までの動線の悪さ
  • 帰宅してから外出時の荷物をしまうまでの動線の悪さ
  • 2階に荷物を持って上がるのが面倒&寂しいから勉強は1階でしかしない。なのに、学用品をしまう場所が1階にない
  • 気密性断熱性の低さ。寒くて&暑くて、こたつがあって冷房の効く小さな和室でしか過ごせない
  • 2階の洗面所が使いにくく、朝家族全員が一つの洗面台に集まる

 

特に洗濯動線は、私には絶対続かない!と思えるものでした。

脱衣所で洗濯したものをキッチン・ダイニングを通り抜けて外に出て干し、リビングに取り込んでたたみ、廊下を通って階段を上がり2階の各部屋に運んでしまうという…マメな母だからこそ行えていたのだと思います。

 

そしてこのような考えに至ります↓。

iewabuki.com

iewabuki.com

 

③神奈川の社宅

結婚して二人暮らしに。

古い社宅でしたが、憧れの家具を購入し、楽しく新婚生活を始めました。

が、湿気がとにかく溜まるおうちでした。

湿気取りグッズがすぐにびっしょり。

ベッド下の収納、クローゼットの中、靴箱の中など、あちこちでカビを生やしてしまい大ショックでした。

自分の管理方法のせいだと思い悩みましたが…

 

住友林業の家

大田区に築4年の中古住宅を購入しました。住友林業というだけあって、木の質感をとても気に入りました。

作りや建具なども質が高いと感じました。

玄関収納に工夫があって、電動自転車の充電ができたり、通園グッズがしまえる棚があったり、スリッパをしまえるインウォール収納もあり気に入っていました。

玄関にはしまいたいものがたくさんある!と気が付きます。

24時間換気のせいか、特に気をつけなくても衣類が全くカビないことにはびっくりしました。

最近の家ってすごい!

2階のお風呂も日当たりが良いせいか、全くと行っていいほどカビません。

脱衣所に収納スペースがあり、パジャマなどしまえるのも便利でした。

洗濯~干す~しまうまでが、2階だけで完結するのがとても楽でした。

 

欲を言えば、こんなふうに思いました。

  • 家族みんなの外出用荷物が入れられるようなもっと大きい玄関収納がほしい

  • カウンターキッチンはぐるりと回らないといけないのが億劫
  • 畳スペースはいらない

押し入れは長男の秘密基地でした。

この頃から電子レンジは2台体制

⑤カリフォルニアのアパート

ダイレクトガレージ付き、バスルームが2つ。

可愛い公園につながるパティオがついていて、敷地内にはバーベキューのできるプール&スパがついている…これぞアメリカの家!という家に住まわせていただきました。

備え付けの特大食洗機衣類乾燥機、購入したスロークッカーホットクックに近いもの)の便利さに目覚め、無くてはならないものに…

初めて使ってみた縦型ブラインドも気に入りました。

 

一条工務店の家

帰国後しばらくお世話になった姉家族の新築の家は、一条工務店の家でした。

家中が常に快適な気温に保たれ、夏は涼しく、冬は裸足でも温かい。

気密性断熱性樹脂製トリプルサッシの素晴らしさに感動しました。

 

⑦小さなアパート

東京に戻り、家の貸出期間が終わるまで、コンパクトなアパートを借りていました。

コンパクトだからこそ良い点、気がついた点がありました。

  • フタのない下駄箱なら靴をしまってくれること
  • 壁付キッチンが私には使いやすく、家族に手伝ってもらいやすかったこと
  • クッションフロア、掃除しやすい!フローリング以外の床材も良いのかも

⑧古民家戸建て

二拠点生活を始め、夏~初秋の三ヶ月間、田舎に古民家を借りました。

とっても楽しい暮らしができて、ご近所さんには感謝しています。

しかし家に対する正直な感想は…広々して夏は気持ちがいいけど、しっかり戸締まりしてもどこからか虫が入ってくるし、初秋でも家の中がとても冷え、冬を越すのは厳しいかも…。

⑨古民家アパート

田舎暮らしが気に入ったので、地方移住して2年間賃貸アパートに住みました。

移住したてで何事も面白おかしく楽しかったのですが…。

お風呂と脱衣所の境目には穴が空いていて(床が腐っていた)、雨がふるとナメクジが出てきました。

冬場のお風呂は露天風呂並みに寒く、キッチンには氷が張り、油も凍りました(?)。

押し入れの天井が割れて落ちてきていて、その隙間から大量のネズミの糞が落ちてきたことも。

アルミサッシの窓はぐっしょりと結露し、布団も、ベッドごとカビてしまいました。

地方移住といえば「古民家リノベ」とも言われますが、こういう状態の家を快適な状態に建て直すのは、どんなに大変なことでしょう。

これまでの家の良いとこどりの家を、自分たちの暮らし方に合ったどこにもない家を、新しく建てよう、と決意したのでした…。

おうち遍歴、完。

色々ありましたが今では懐かしい思い出です。

出来上がった家はこちら↓

iewabuki.com

 

最後の子

3人目からやっと楽しい

3人目から、子どもたちが可愛くて仕方ない。

末っ子だけが特別可愛いという意味ではでなくて、上の2人のことも、より可愛く感じるようになったのだ。

純粋に子どもたちとの暮らしが楽しい。

 

一人目のときは、妊娠中から育児書を読み漁り、頭でっかちのこだわりで、ピリピリと緊張していたように思う。

二人目のときは、夫が忙しい時期だった上に、まだ幼い兄のトイレトレーニングと新生児育児が重なり、しょっちゅうパニックを起こしては自己嫌悪になっていた。

そして三人目…時代の風を味方につけた夫が、2年間も育児休暇を取ってくれたのである。

しかも、次男が5歳になって一人で何でもできるようになってからの子。

夫と兄たちが頼もしい協力者となってくれた上での新生児育児はイージーモードだった。

 

諦めと余裕

二人目までで、育児書通りにはいかないという事実を受け入れ、母親としての自分の実態と限界を知った。

自分にはできることとできないことがある、できることをやるしかない、という諦めに似た覚悟を決めた。

家事育児の手の抜き方も覚え、一人の時間もしっかり作らせてもらい、薬も味方につけたことで精神的にずいぶん楽になれた。

その上での、兄たちの成長、家族みんなの協力。

それら全てが揃って初めて、心から「育児が楽しい」「子どもが可愛い」と感じられるようになったのだ。

本当に、やっとだよ。

 

「育児が楽しい」の貴重さ

「育児が楽しい」ということは、なんて難しいんだろう。

希少な条件が重ならないと、なかなか実現できないことだ。

もし、「育児を楽しめてない」と思う方がいても、全く不思議ではない、というよりその方が自然だとさえ思う。

だからこそ、「育児が楽しい」「子どもが可愛い」と思えたその瞬間、身体中の細胞を総動員して喜べて、感謝の気持ちが湧いてくる。

 

4人目に会いたくなるほど。

最近あまりに子どもたちが可愛くて、4人目に会いたくなってしまうときがある。

新しい出会いにワクワクする、友だちを増やしたい感覚に似ている。

単純にメンバーが増えると楽しいだろうな、と。

家族の人数が増えると、自分の存在が薄くなっていくのがなんか良い。

居心地が良くなる。

責任感がないのかもしれないけれど、自分の影響力なんか持ちたくないから。

昔からみんなが楽しそうにしているのを傍から見ているのが好きなのだ。

そして子どもたち同士で勝手に切磋琢磨し、影響を与えあい、協力して成長する姿を見るうちに、兄弟が多いのは、親ばかりが頑張らなくて良くて助かるなぁと思うのだ。

 

今度こそ最後の子

とはいえ、自分のキャパシティは一人目の時からとうに超えている。

3人の子どもたちに充分目を配ることもできていない。

夫も仕事に戻り、これから忙しくなる予定だ。兄たちも然り。

だから、4人目は我慢して3人をできる限り丁寧に育てていくつもりだ。

よちよち歩きの赤ちゃんの可愛さを間近に見られるのは、もう最後だと思うと、より一層、この育児期間を大切に思える。

 

変化を受け入れる

今日は、初めて履かせた小さな靴下(~12cm)と、さよならした。

嬉しいやら、寂しいやら。

春には次男が通園バッグをランドセルに持ち変える。

長男は私も悩むような問題を解くようになった。

 

子どもの成長は、親にいつも「変化」を受け入れるよう促す。

 

いつまでも子は可愛いままではいられない。

親は可愛がるだけではいられない。

 

変化を喜び、常に最新版を一番愛したいと思う。

 

なんてこと無い平凡な母のつぶやきって、どのくらい語られてきたんだろうか。

私はそのあたりを語っていきたい。

とっておきたい。

瞬間瞬間を愛した記録を。

「そんなにリビング広くてどうするの?」

建築士さんに言われた一言

新築の間取りを考えているときのこと。

他を最小限にして、リビングをできるだけ広くしようとしたら、建築士さんが私に言いました。

「そんなにリビングが広くてどうするの?」

それで初めて気が付きました。

私には「リビングは最大限に広い方が良い」という思い込みがあったことを。

 

リビングの使い方はどんどん多様化してきました。

元々の客間としての役割のほか、勉強、仕事、おもちゃ遊び、映画鑑賞、ゲーム、読書など…最近は何でもリビングでするご家庭が多いと思います。

それに伴い、リビングには様々な物が集まり、必要な収納も増え、どんどん複雑化していきます。

以前私達が住んでいた家もそうでした。

ならば、できるだけ広い方が良いに決まっています。

 

ところが建築士さんが提案してくれたリビングは、シンプルでコンパクトなものだったのです。

 

本当に一箇所でするのが良いものか?

ここで改めて、リビングに様々な活動を集約するのが本当に良いものかをゼロから考え直すことになりました。

 

そういえば、息子は周りが賑やかだと集中して勉強に取り組めない。

私はリビングに学用品などが散らかっているとあまりリラックスできない。

だからといって思い切り遊んだり工作したりする子ども用スペースは必要…

 

そんなことを思い返してみたら、学用品はロッカールーム、勉強や工作はスタディルーム、映画・ゲーム・読書はリビング、と分けた方が、我が家には合っていると納得できました。

違う活動をするのに、場所を一緒くたにしては、どの活動も中途半端になってしまうかもしれません。

それに引き換え各部屋が小さくなったとしても。

 

広いリビングダイニングへの憧れは、建築士さんが天井の高さで表現してくれました。

天井が高い(3.5m)ので、実際よりも広々と感じます。

居心地の良さはある程度からは広さに比例せず

先日、「カフェの空間学」という本に出会い、様々な居心地の良さを発見しました。

居心地の良さは、広さだけでなく、視線の行く先、視界の開き方、色味、素材、場所、人との関わり方などからも生まれているということがわかります。

外とつながる空間、あえて閉じた空間、極小スペース…それぞれの魅力ある空間は、リビングづくりにおいても大変参考になりました。

 

特に「誰のための空間か?」という問いが響きました。著者の加藤さんは、設計する際にまず「空間の主役を決める」とおっしゃいます。

私はそれに習って、リビングにおいては「くつろぐ人」が主役で良いと思いました。

あれこれ欲張ると、何のための空間がわからないという違和感が出てきてしまう気がしたからです。

一方スタディルームでは「集中して作業する人」が主役。

そう決めてしまうと、並ぶアイテムに自然と統一感が生まれ、各部屋に個性が出てより魅力的になるように感じます。

 

さらに心休まるリビングに

こちらの本では、家具のレイアウトなどインテリアの工夫で、くつろぎやすくなるヒントをもらえます。

おかげで我が家のリビングダイニングのベストポジションがわかり、そこに落ち着ける読書コーナーを作ることができました。

「居場所のおとも」を見つけよう、「見上げたくなる窓辺に」しよう、などワクワクできるアイディアがたくさん。

いつものお部屋をより居心地良くしたい方におすすめしたい本です。

 

「リビング学習」などが脚光を浴びて、多機能化してきたリビングですが、今一度何のための、誰のための空間なのかを考え直し、それに特化した空間にすることが、メリハリの効いた生活には必要なのかもしれません。