「育児が大変」のイメージに抜け落ちていたもの
誰もが出産前に、育児にまつわる様々なイメージトレーニングをすることと思います。
私も、出産準備としてそれなりに覚悟はしていたつもりでした。
子どもが生まれたら、きっと自分の自由な時間は少なくなるだろう。
お世話に追われて、思い通りに行かなくて、大変なんだろうな…
でもきっと、子どもと遊んだりおしゃべりできるようになったら、楽しいだろうな!
盲点だったのは…「音」でした。
身を守る行動を!
赤ちゃんが生まれた瞬間から、大音量にまみれる毎日が始まります。
産声を聞くのは感動的ですが、夜泣きは、なかなかこたえます。
夜泣きだって、散々イメージはしていましたよ。でも。
泣き声はだいたい、抱っこしながら聞くものですから、耳元で・大音量で・下手をすると数時間聞き続けることになるのです。
いわゆる「ギャン泣き」状態になると、新幹線が通過するときの騒音レベルになります。
知らない人にサイコパスと呼ばれてもいいじゃないですか。
気が狂う前に、ぜひ耳栓を使いましょう。
大げさではありません。身を守る行動を!
三児の母の本音:愛しい我が子の声さえも。
衝撃だったのが、辛いのは泣き声だけではなかったことなんです。
先日、絵に描いたみたいな完璧な日がありました。
幼稚園だけがお休みの日、次男が初めて自分一人でお弁当を3人分作ってくれて。
次男と、末っ子と、私と3人で歌いながらドライブ。
紅葉を始めた森を抜けて、気持ち良い秋晴れの中ピクニックして。
帰ってからも兄弟仲良く遊んで、寝る時間までスムーズに行ったという。
すごく嬉しくて幸せなのに、昨日はぐっすり寝て体力的には問題ないはずなのに、どうしてこんなにぐったりしているんだろう…?
そこで気がついたんです。原因が音だと。
可愛いおしゃべり、歌い声、笑い声、はしゃぐ声。
兄弟が、仲良くドタバタ遊ぶ音。時々、喧嘩する声。
賑やかでね、可愛いですよ?愛しいですよ?
気持ちとしては、ずっと聞いていたいくらいです。
問題は「大音量」と、「ひっきりなし」だということなのです。
ひみつ道具の使い方
夕方以降など疲れを感じたら、思い切って耳栓を使ってしまいます。
使うのは、程よく音量を和らげてくれるタイプの耳栓です。
一歳児のペタペタ歩く足跡も、ちゃんと聞こえます。
お兄ちゃんたちの大音量のマシンガントークを代わる代わる聞くのに、ちょうど良い音量にしてくれます。
柔らかく耳を覆ってくれて、守られている安心感があります。
とても心穏やかでいられます。
子どもたちがせっかく楽しく遊んでいるのに、不機嫌に「静かにしてよ!」と怒鳴って水を差してしまうことがなくなりました。
優しくなれるなら、いいじゃない
耳栓は夫が勧めてくれました。
夜泣きが辛いと言ったら、耳栓すればいいじゃん、と言われたのです。
はぁ?サイコパスめ…!と最初は反発しました。
母親たるもの、子のサインは全て見逃してはならぬ、と鼻息荒くしていた頃です。
その時は、耳栓って完全に音が聞こえなくなるものとの思い込みもありました。
でも、自分の心の安定・不安定が、子どもたちにも怖いくらいに伝わるとわかり始めた3人目育児からは(気づくの遅い)、上手に道具を使うことを覚えました。
子どもたちには思い切り笑って、歌って、はしゃいで、泣いて、怒ってほしい。
それを穏やかに受け止められるお母さんでいたいと思います。