何かを始めるのは怖い。すごく、怖い。
でも最初の一歩さえ踏み出してしまえば、踏み出した先の景色に夢中になれる。
最初の恐怖をどうやり過ごすかが問題だ。
「やり過ごす」
この態度が今の自分にはぴったりだ。
4月なんて、めちゃくちゃで当たり前だ。
何でも初めてで、始まりで、怖いに決まってる。
でもどんなに怖くても、6月頃になれば否が応でも新しい生活に慣れて、環境の変化よりも梅雨のベタベタなんかを気にしてるだろう。
要は時間の問題なのだ。
この緊張感、心配、焦り、不安…これも「今」、単体で見たら大問題なのだけども。
「今」解決しなくても、大丈夫なんだ。
数カ月後には消えてなくなる感情もあるから。
だから、無理に解決しようとか解消しようとせず、「やり過ごす」ことにしようと決めた。
新しいことを始めようとすると、やらなくていい理由や、やらない方がいい理由を山程思いつくことができる。
これも、変わることが怖いからだ。
何かを始めれば、必ず変化する。
その変化が、良いものかわからない不安だ。
勇気のない自分から耳元で「変わらない勧め」を囁かれた気がしたら、積極的にバカになろうと思う。
この歳になって新しいことを始めるだって?もう遅いだろ
→ふぁ〜?
そんなことできるわけがないよ。自分を買いかぶりすぎじゃない?
→ふぃ〜!
あんたよりもずっとうまくできる人が世の中にはゴマンといる。あんたなんかが出る幕はない。
→ふぅ~!
どうせ無理なことに、そんなエネルギー使うのか?無駄な努力だよ
→ふぇ〜。
自分のことなんかよりも、家族のために何かしなさいよ、自分勝手だな
→ふぉ〜。
気の抜けた返事でもしてすり抜けよう。
少しでも「変わりたい」「今と違う場所に行ってみたい」と思った、その小さくとも尊い向上心や好奇心を両手でしっかりと全力で守りながら進もう。