家は武器

ADHD親子の、片付けられる家。

ADHDママと家族が幸せになるための10の約束

①まずはとことん自分を許す

私たちは様々なことが簡単にはできません。

努力は多くの場合人目につきません。

これを今読んでくださっているあなたは、これまで、人生の色々な場面で挫折を味わい、その都度傷ついてきたかもしれません。

でも実際、私達は何度も何度もチャレンジしてきたし、本当によく頑張ってきましたよね。

自分のことをまずは、たくさんたくさん愛おしく思ってあげてください。

自分のことを認めてしっかりと労って愛おしく思えないとどうなるか。

自分と似た子を愛せなくなります。

認められず、労われず、愛されない子がどうなるか、ご自身が一番良くわかっているはず。

どうか自分の子を愛するために、まずは自分をとことん愛してあげましょ!

理想論ではなく、事実必要なことだと私は思います。

地面に横たわる女性の白黒写真

②制度に頼る 自立支援、手帳申請、相談支援

十分頑張ったことを自分に認めてあげられたら、「人に頼る」ことがやっとできるようになります。どんどん頼ってください。使える制度は使い尽くしましょう。

まずはお近くの役所・役場に「相談支援を受けたい」と電話するなり訪問しましょう。

そして、自分と子がどのような支援を受けられるか教えてもらいましょう。

支援や手帳の申請手続きを手伝ってもらいましょう。

精神科に通っているなら自立支援は必ず受けましょう。

 

③人に頼る 生活支援、家事支援、お料理・お掃除・お片付けサービス

役所を通じて申請手続きをすることで、生活支援や家事支援などを受けられる場合があります。

申請が受理されなかったとしても、金銭的余裕があれば苦手な家事はさっさと外注しましょう。

確実にラクになれるはずです。

 

④友人・家族に頼る

プロに頼まなくても、信頼できて自分の特性を理解してくれている家族や友人がいれば、その人達に助けや手伝いを頼むのも良いでしょう。(お礼はしっかりと)

一人だとできないことも、一緒にやってもらえれば、人の目があれば、力を発揮できる方は少なくありません。

 

⑤アイテムに頼る 薬、ガジェット、アプリ

「必死に」、「気合で」、「一生懸命」…そんな精神論に任せる方法は疲弊を招くだけだと感じています。

ツールをかしこく使うことが現実的です。

薬を適切に服用できれば体が楽になり判断力が上がります。

家電、カレンダーやリマインダーを使いこなすことができるようになれば、困りごとは減っていきます。

この時代に生まれ色々なお助けアイテムを使える私たちは幸運です。

 

⑥簡単にできる仕組みを作る

どうしたら「分かりやすく、簡単に、ラクに」できるかを考えます。

常識や慣習に囚われず、人の評価を気にせず、そもそもこれ(手の込んだやり方、維持に労力・お金・感情・時間のコストがかかるもの)は本当に自分が望んでやっているのか?

本当に自分にとってなくてはならないものなのか?

考えてみてください。

自分にとって価値のないことに限りある貴重な力を割いていることに気がついたら、どんどんやめてシンプルにしましょう。

暮らし方をシンプルにしておけば、助けてもらいやすくもなります。

 

⑦自分を俯瞰する時間を取る

そのようにして作った時間を、セルフケアにも充てましょう。

ADHDの影響のある方は自己観察が苦手だと言われています。

意識して自分を俯瞰することを忘れないようにする必要があります。

気が付かないうちに疲れが溜まっていませんか?

我慢している感情はないですか?

自分の好きなことをする時間は確保できていますか?

はたまた自分の好きなことってなんだったか思い出せますか?

これから望むことはなんですか?

今やっていることは、長期的な目標につながりますか?

 

⑧「あの家族ならしょうがない」の雰囲気づくり

親も子も忘れ物だらけだったり、時間に遅れてきたり…

大事な場面では当然避けたいことですが、そんなことで今の時代に人格否定や差別を受けることは少ないでしょう。

「脳の問題」だと言う話は普及しています。

わかってくれる方が着実に増えています。

ご迷惑をかけてしまったら素直に謝って、でも落ち込みすぎず。

前向きな具体策を取って行動で示せていて、いつも楽しそうにしている家族なら、「あぁ、〇〇さんちならしょうがない」って温かく見守ってもらえるんじゃないかと私は信じています。

 

⑨ユーモアとスパイスを忘れずに

私たちADHDの敵。それは、「飽き」ではないでしょうか。

見慣れたことには興味を失ってしまいます。

興味を失ってしまうと実行機能が動いてくれません。

日常に、ゲーム感覚や音楽、タイマーを使った時間制限、新しい方法、新しいレシピ、新しい習慣を取り入れ、適度に入れ替えをしましょう。

日本に住んでいれば四季が味方になってくれます。

春・夏・秋・冬の行事やアクティビティを楽しんだり、それに合わせて模様替えしたり。

お金をかけなくても、工夫すれば楽しめることはたくさんあります。

ユーモアとスパイスを日常に散りばめて、キラキラさせることが大真面目に大切です。

 

⑩子の一番の理解者になる

遺伝、それは確かにあるようなのです。

自分の特性が、親から受け継いだものであること、子に受け継がれたことを実感することが多々あります。

そうであれば、子の苦労や頑張り、その痛みは自分が一番わかってあげられるはずです。

失敗を防ぐ対策はするけれど、もし失敗しても、一緒に泣いたり笑ったりしましょう。

一人じゃないこと、いつも一緒に頑張っていることを親子で分かち合えたら、とても素敵なことです。

 

「〇〇〜、これ忘れてるよ!」「お母さんもこれ忘れてるよ!」

「これ、すぐやらないと絶対私たち忘れるね!今やろ!」

なんてお互いに助け合うやりとりをする毎日は楽しいです。

おまけ。3度目の正直で水筒を持って帰ってこれた息子に拍手喝采した夕方のひととき

ADHD的な薬のお片付け!薬剤師さんに聞いてみた。

みなさんお薬、溜めちゃってないですかー?

私ももちろんそうだったのですが。

お薬、ご自宅にたくさん溜まってないですか?

正しく管理できていますか?

お片付けサービスを続けていく中で、大量の薬が家の中にあり、薬のお片付けに悩まれている方が多いと感じました。

そこで、薬剤師さんにインタビューして色々教えてもらってきましたので、共有させていただきます!

 

お薬にまつわるADHDあるある

とにかくお薬の種類が多い

ADHDに関する処方薬だけではなく、二次障害に対するお薬も必要です。

他にも漢方、アレルギー薬、サプリメントなどがたくさん。

みなさまのこれまでの努力や苦悩を感じる内容です。

 

お薬を余らせがち

①飲むのを忘れる

他にやりたいことがたくさんで、お薬を飲むことを後回しにしたり、すっかり忘れてしまいます。

②薬を飲むタイミングが少しでもずれたら飲むのを諦める

自覚しているかどうかにかかわらず、完璧主義に偏りがちな方は少なくありません。(私がそうでした。今も抜けきらない)

お医者さんから指示された飲むタイミングを少し逃したら、つい「飲まない」選択をしてしまいます。

③合う薬を何度も試して探す必要がある

メンタルに関わる薬は特に、副作用・効果の個人差が大きく、何度も色々な薬を試して自分に合う薬を見つけなければなりません。

それに伴いどうしても、合わなくて飲まなくなった薬は余ってしまうのです。

 

お薬管理が難しい

細かく、見た目で種類や効能が判断しにくいお薬は、お片付けが難しいアイテムです。

仕分けたり、期限を一つ一つ確認することがとても面倒。

そのまま放置したらあっという間に10年…というケースは珍しいことではありません。

 

今すぐ始めよう!薬のお片付け

どうして「今すぐ」を強調したかというと、体に良くないからです。

みなさんのことが心配です。

 

古い薬は飲んじゃだめ!

期限が切れたものは、効果が保証されていません。

何十年も自宅で保管状態の悪い状態での安全は試験されてないからです。

薬は基本的に、消費期限が2、3年の状態で処方されることが多いようですが、薬局の回転数によってはそれほど新しくない薬が出されることもあります。

なぜなら、処方された当日から指示通りに飲み切ることが前提で薬が出されるからです。

その期間を過ぎてからの薬で、もし何か副作用が出たとしても、救済制度を利用することはできないと思ってください。

www.pmda.go.jp

効果も、安全も保証されておらず、何か問題があっても誰も助けてくれず自費で治療しなくてはなりません。

それでも古い薬をとっておきますか?

 

漢方は「生モノ」です!

特に、漢方薬局でその場で手作りしてくれるような漢方薬は、生モノだと思ってください。

そのとき飲めなかったら捨ててください!

体に良いはずのお薬も、腐っていたら?

体に悪いです!

 

他に腐りやすいものは、目薬など水ものです。

どうしても雑菌が増えやすいので、一ヶ月で捨ててください。

 

処方薬は「その時の症状」に合わせて出される「旬のもの」

処方薬というのは基本、診察を受けた「その時」の症状に合わせて出されたものなので、「今」のあなたに合うものかはわかりません。

それでも「過去」のあなたに合わせた薬で対処することは正しい判断でしょうか?

 

「今」何かの症状に悩んでいるなら、きちんと診察してもらい、「今」のあなたに合った薬を処方してもらってください。

 

処方薬は、そのときに飲まなければ基本的に全捨てです!

「毎回症状は違うから、もう一度もらい直したほうが良い。その時に出たものを、その時に飲んでほしい」と薬剤師Aさん力説。

 

頓服の薬は?

頭痛薬、鼻炎薬、かゆみ止めなど。その人にとって「いつもの薬」はどうでしょうか。

保管状態が良ければ(穴開き、日焼けがない)去年のものが問題になる可能性は低いけれど、必ず「裏技」という認識でいてほしいとのことです。

 

子どもの薬は?

体重がすぐ変わるので、小さい頃の薬を取っておいて大きくなってから飲んでも、もう効きません。

病院でこまめに最新の体調・体重に合わせた薬をもらってください。

解熱鎮静剤などの座薬が冷蔵庫保存になっているのは、冷蔵庫に入れておけば腐らないからではなく、そうすれば溶けないからというだけです。

「前回もらった座薬がまだ残っているのですが使えますか?」と確認してください。

シロップはその時飲まなかった分は捨ててください。

 

薬剤師さんにもっともっと相談しよう!

薬剤師さんにお願いできることって実はたくさんあるんです。

体のためにも、大量のお薬の保管に煩わされることのないためにも、ぜひぜひ力になってもらいましょう。

 

お薬が言われたとおりに飲めなかったとき

正直にそう伝えましょう。

いつもの薬が余っているパターンだと、「残薬調整」をしてもらえます。

残薬調整とは、薬剤師が飲み忘れや飲み残しなどで余った薬(残薬)を確認し、医師に処方日数の調整を依頼することです。残薬調整を行うことで、不要な薬を減らすことや服薬指導の効果を高めることができます。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000116341.pdf

 

飲み忘れ防止に協力してもらおう!

1日2回服用になっていて、1回は飲み忘れちゃう…という場合、抗アレルギー剤など種類が多いものは、回数が1回で済むものに変えてもらえる可能性が高いです。

「2回だと飲み忘れちゃうので1回で済むものに替えてもらえますか?」と相談してみましょう。

 

あんまり効かなくて飲む気が失せちゃった時、副作用が出て飲めなくなった時

その薬は捨てて、病院で新しい薬をもらいましょう!

症状は日々変わるので、取っておいても仕方ありません。

症状メモをしたり、蕁麻疹などが出た場合は写真を撮ることをお忘れなく。

 

飲むタイミング過ぎたら飲まない方がいい?

1日3回食前に飲む必要のある漢方など、飲むの忘れがちですよね…

もちろん、漢方は飲むべきベストなタイミングがあり、そのとおりに飲めれば消化しやすく、吸収が良くなります。

とはいえ、たとえ食後になってしまったとしても、飲まないよりは飲んだほうがいいそうです。

完璧は目指さず、続けることを目標に。

 

自分でできることまとめ

  • 古い薬は捨てる
  • 正直に服薬情報をお医者さんや薬剤師さんに伝え、ベストな投薬をしてもらう
  • 飲み忘れ防止策をとる(アラームをかける、ポケット付きのお薬カレンダーを使う、いつもの習慣に使うもののそばに置くなど)

皆様、ご自分のために、ご家族のために、お薬管理を見直して、ご自愛くださいね。

「なぜ持ち続けているか」を理解し「今できること」に変換しよう

あなたの捨てられないものはなんですか?

 

どうしても捨てられないものから
自分が大事にしたいこと、またそれ以外にも恥ずかしくて直視できないような、「憧れ」、「執着」なんかが見えてきてしまうことがあります。

 

私はこの3つがたぶんこれからも捨てられません。

 

①大学受験時の世界史ノート
シンガポールで購入した着物風ガウン
③退社時に同期がプレゼントしてくれたアルバム

 

それぞれ①「知性」②「気品」③「若さ」への憧れや執着が表れてしまっています。


全部、今の自分とはかけ離れたものなのに。

 

 

「必要」ってなんだろう

かつて一生懸命勉強したことも、もう殆ど覚えてないし

ガウンは全く着ないし

アルバムも子どもたちのおもちゃになってるだけだし…

「必要」ないのは明瞭です。

 

「過去への執着」「遠い憧れ」「今の自分を愛そう!」だとか。

ミニマリストさんや断捨離家さんからは、手放すべきって怒られてしまいそうです。

 

「憧れ」は捨てずに今に活用すれば良い!

でも、憧れって捨てるもんなのか?って反抗心がムクムクと!

おばちゃんが何かに憧れたら恥ずかしいことなのか?!

というか、物を捨てたところで、心に憧れは残ってしまうよ。

 

それなら。

もういっそのこと、今一度「知性」「気品」「若さ」への憧れを自分に許してしまおうではないか?

と開き直ってきてしまいました。

 

いくつになっても夢は見ていたい。

夢見てしまおうではないか。

それに沿って行動したらいいと。

 

捨てられない理由は「証」だから

ちなみに「若さ」っていうところについて詳しく。

単に今より20代は多少可愛かったとか、輝けるその時代に戻りたいとかではなくて

(全然輝いてなかったし、むしろその逆)

 

ああ、ちゃんと生きてた

失恋も仕事も死ぬほど辛かったけど

楽しいことも学ぶこともいっぱいだった

 

眠れないほど悩んだり

起きられないほど疲れたり

 

それでもなんとか生き延びた

 

その証みたいなもの

それが捨てられないのです。

 

「若さ」

新鮮な驚き、死にもの狂いの充実感。

そんな刺激がたまに欲しくなります。

毎日はもう要りませんが(胃もたれしちゃう)。

 

「何故持ち続けているか?」を理解し、「今できること」に変換しよう

モノと対峙して、それを持っている理由を自分に問うて、想いをすくい取る。

今度はその想いと対峙して、「今」できることは本当にないのか探す。

それが見つかれば、逆に手放せるように思います。

 

弱みに打ち勝とうとせず、強みで爆走しよ!

「互いの強みや才能を活かして共に成長しよう」

今回初参加したライフオーガナイザーのカンファレンスのテーマがこちらの見出しの言葉でした。

jalo.jp

ストレングス・ファインダー、テストしたことあるよ!って方はたくさんいらっしゃると思うのですが、その後活かせているでしょうか?

このテスト、有料(本を購入するとできる。中古は☓)ですがとってもおすすめなので、受けたことのない方は、良かったらぜひお試しくださいね。

私は今回のカンファレンス準備で初めて知り、初めて自分の強みを知ることができました。私の強みはこちらに書きました。

iewabuki.com

 

強みにフォーカスすれば幸せになれる

講義の内容をまとめると

  • 人はつい、自分の弱みにばかり注目してしまう。これは生存本能からくる「ネガティブバイアス」による抵抗しにくい自然なこと。
  • でも、弱みを克服しようといくら頑張っても、「幸せ」になれない。
  • 幸せな人は「自分の強みを知っていて、それを活かせている」。

これが、科学的に証明されているんですって!

 

つまり、もしあなたが幸せでいたい、幸せになりたいと思うなら、意識して「強み」にフォーカスしよう!それをどう活かせるか知って行動しよう!ということなんです。

 

これを聞いた時、「本当だ」と私にはとても力強い実感がありました。

私自身の身に何度も起こったことなんです。

 

私は「苦手は克服しない」と決めてからの人生、とても楽しく幸せになったのです。

  • 苦手な家事はロボットや家電にしてもらう。
  • 家族に助けてもらう。
  • どうしてもやる必要があることは目標を下げて、できるだけ自分に合った簡単な方法に変える。

以前書いてきたことです。

iewabuki.com

iewabuki.com

 

とはいえ、私は自分の強みをこれまで知らなかったので、確かに人生で上手く行ったときには強みの存在があったとは思うのですが、その存在を意識して使いこなすところまではいっていません。

 

「強みを活かす」というフェーズにはこれから入るところです。

一体どんなことが起こるのか、これから楽しみ!

皆様もご一緒に「強みを活かす」人生、試してみませんか?

 

悲しいこと嫌なことが消え去ったら幸せになれる?

①悲しいこと嫌なことが消える、そしたら次に②幸せになれる

そういうイメージを持っていたのはきっと私だけじゃないと思うんです。

でも、これも先生がこうおっしゃっていました。

「強みを活かすと、①と②が同時に起こる」と!

 

まさに一石二鳥、こんなにお得なことはなかなかありません。

ぜひぜひみなさま悲しいこと嫌なことを軽減して幸せになりましょ。

 

苦手や不安はこうする!「打ち勝たない」

てはいえ、苦手からくる困りごとや、日々の不安は消え去ったりしないよ?

ええ、その通りです。

 

これも、他のワークショップの時間にお話がありましたのでシェアさせていただきます

  • 不安に思うのはOK。でも「不安」は「妄想」であることに気がついて。
  • NGは、打ち勝とうとしたり、「大丈夫、大丈夫」と自信で不安な気持ち・感情に蓋をすること!

大切なのは、何が不安か明確にし、正しく理解すること。

そして、今の環境の中でできることをコツコツやっていくこと。

大きな目標は必ず達成できることにまで分解して、スモールステップでやっていくこと。

こんなことを教わりました。

 

これができたら、不安な気持ちは落ち着いて、目の前の課題に淡々と取り組めるような気がしますよね。

 

一緒にがんばりましょうね。

 

苦手なことに割くエネルギーと時間を、もっと好きなこと得意なことやりたいことに使っていきましょう!

「我慢しなくていいよ。」

帰ってきたよ!家は武器。

本ブログ「家は武器」を読んでくださっていた方、いつもありがとうございます。

そして、お久しぶりでございます。

 

もう一ヶ月以上お休みしてしまっておりました。

お片付けサポートの仕事を始め、ありがたいことにご依頼を多数いただき、私の人生では珍しく忙しい毎日を送っておりました。

そんな中一度立ち止まって、再び筆を執れたきっかけは、ライフオーガナイザー協会の年に一度のカンファレンス(今年は札幌開催)に行き、行動力のボタンを押していただいたからです。

 

ライフオーガナイザー協会からのメッセージ「我慢しなくていいよ」

今年のカンファレンスには一貫して「強みを活かそう」「行動しよう」というメッセージが流れていました。

 

私にはそれが、「もう我慢しなくていいよ」という言葉に聞こえたのです。

(私の解釈です)なぜなら…

 

カンファレンス前に、こちらのストレングス・ファインダーで強み上位5つを調べてくるのが課題だったのですが、私のストレングス第一位はなんと「ポジティブ」

そこに、達成欲、適応性、活発性、個別化が加わります。

ポジティブにとりあえず始めてみる、やってみる。その場で動きながら考えて行動する。一人ひとりの違いを認めて活かせる、というのが私の得意分野だそうです。

実は、発表や質問タイムがあると、いつも手を上げたくてしょうがなく、ウズウズしていました。
でも「調子乗っちゃいけない」「しゃしゃり出ちゃいけない」「恥を知れ」と自分を抑えてきたんです。

 

でも「強みを活かそう!」というお話を聞いた後では、もう我慢できません。

カンファレンス初参加、事前に話したことがある方は数名という中で、どんどん手を挙げて発言させていただきました。

みなさんに、「よくそんなことができるね」「勇気あるね」というお声をいただきましたが、私にとっては話さないで我慢し、大人しくしている方が、本当は難しいのです。

 

自分らしくのびのび過ごすことがメリットを生む

これまでは目立たないように、一生懸命我慢していました。

でも、今回初対面の方とたくさんお話し、質問し、色々教えていただけたことで、嬉しかったこと、楽しかったこと、勉強になったことがたくさんありました。

なのでこの特性は本当に「お得だな」「今後は我慢せずどんどん発揮していこう!」と改めて思えたのです。

woman spreading her arms

最初は結果が出た時、自分と正反対だ!とこのテスト自体に半信半疑でしたが…
よくよく考えてみたら、人生のうまく行った局面にはいつもそばに「ポジティブ」がありました。そして他の人へもそれは影響していたことを思い出しました。

 

夫を駆り立てたのは私だったりして?!

夫と初めて出会ったのは16歳高校の入学式、同じクラス、彼は成績ほぼ最下位でした。
一番うしろの席で「勉強なんか」と言っていた野郎でした。

高2から私と付き合ったら、少しは勉強するようになり、大学ではまたよく勉強し、最終学歴は東大大学院。

就職後も転職、独立、起業して、前年比2倍以上の給料も稼ぐようになりました。
(給料や学歴が大事という話ではありません)

 

おうおう、スゲーなと思っていたのですが、実は私のおかげだったのかも??!!笑

ある方にワークショップで「応援団長みたい」と言ってもらったときに、このことを思い出し、ムクムクと応援団長としての自信が湧いてきてしまいました。

 

確かに今は、「誰もがもっと良くなる、幸せになれる」と信じ切って、気がついたら全国飛び回ってお客様を応援しています。

群馬の松岡修造と呼んでください。(松岡修造さん、失礼いたします…)

 

苦手なことはお願いしよう、ひとりじゃないから。

一方で、戦略や目標や計画を立てたり、深く考えてから動いたり、時間やスケジュールを管理することは大変苦手です。

 

そこで、ライフオーガナイザーのコミュニティ内で、「どなたか、どうか、どうか、

どうか!!!それらが得意な方助けてください。よろしくお願いいたします。」と叫んで来ました笑。

 

強みを発揮し、弱みは仲間に助けてもらう。私も私の強みでどなたかのお役に立つ。

こうして誰もが自分らしさを発揮して、難しいことがあっても「ひとりじゃない世の中」にどんどん変わっていったらいいなと思います。

まずは自分から行動!

心から売れるもの「 l'art de vivre (暮らしの芸術)」

販売員だった頃の悩み

私は「売ること」に絶望的に向いていませんでした。

商品について学んだりお客様とお話することは大好きだったのですが、「売る」ことに関してはどうにもこうにも、こだわれなくて。


心の中で「そもそも貴方に(orギフトを送る相手に)ほんとにこれ必要?」とか無駄に考えてしまう。

「ご自分に合うもの・好きなものをお好きにどうぞ」と思ってしまうから、店側が「売りたいもの」を推しきれない。

本当は買い物したいんじゃなくて、誰かに敬ってほしくて、誰かと話したくて来てくれているのがなんとなく伝わってくるお客様が、何か買って行く姿を見て切なくなったり。

 

というのは言い訳ですが…

とにかく売れないセールスマンなのでした。

 

じゃあ、なんなら売れるの?

「お客様の生活を豊かにする仕事がしたい」。これは就活のときにまず最初に浮かんだキーワードです。

元々は美術館で働く学芸員になりたかったけど、実際私の頭で研究員になるのは厳しい。

それなら、と単純に、生活を豊かにできそうなものを売る仕事につけばいいんだ!と当時は思いました。

私は自分の生活がこれで豊かになったと思うものを売る会社を受けました。

住宅、パン、タオル、ハンカチ、食器、インテリア用品…などなど、そして最終的に自分の夢に近い美術工芸品を売る会社にめでたく就職。

しかも、希望通りインテリア用品(テーブルウェアなど)の売り場に配属されてとても嬉しかったのです。

 

それなのに。どうしてこんなにモヤモヤするんだろう?

じゃあ一体なんなら心から「売りたい」って思えるんだろう?

「生活を豊かにする」って何なんだ?

 

この問題に対する答えが出るまでにはとても時間がかかりました。

大失恋したり、仕事がうまく出来ずに落ち込んで病んでしまったり、仕事を辞め、結婚し、子を3人産み育て、国内外いろいろな場所で生活してきて…

 

最近やっと、心から「売りたいもの」に出会えたと感じています。

 

暮らしの総合芸術「 l'art de vivre 」を売りたい!

一つ一つの商品からは、その商品が持つ役割からしかお客様の生活を豊かにすることはできません。

それは私が販売員時代に痛感してきたことです。

 

私は仏文科時代に知った「 l'art de vivre (暮らしの芸術)」という言葉が大好きなのですが、生活というのは、総合芸術です。

お客様の持ち物ひとつひとつと、お部屋、家事の仕方、生活リズム、習慣、心持ち…

そうした全てのものが相まって作り上げられるのがひとりひとりの愛でるべき「暮らし」です。

 

だからそれは、一つの商品を売るだけでは完結しないのです。

だから商品が売れてお渡しする瞬間も、なんだか満たされなかったのです。

 

お客様の心から望む暮らし、本当はやってみたいこと、本当はやりたくないことを応援したい。

お客様が主役の、お客様の望んだ暮らしが繰り広げられる、毎日の生活舞台を整えるお手伝いがしたいのです。

 

芸術っていうと、「そんな大げさな」って思います?

私は大真面目に、ひとりひとりの方の暮らしがその方にとって「芸術」に匹敵する素晴らしいものであってほしいと思っています。

それは人から見てどう見えるかということではなく、その方自身の心がしっかりと満たされていることが大切です。

だからこそのお片付けサービス

お片づけって色々なことを含みます。

①「ご自身が」本当に望む暮らし、理想の一年、理想の一日はどんなものか

②それを叶えるための生活の仕方、スタイルはどんなものか

③それを叶えるために必要なものはどんなものなのか、どのくらい、どのように持つのか

④それを叶えるために始めること、辞めるものはどんなものか

⑤どうのように叶えていくか

⑥どう続けていくか、どうしたら続けられるか

⑦次のステップは?

 

こんなことをお客様と一緒に考えて、一緒に片付けて、お客様の生活をより素敵にするお手伝いがしたいです。

「 l'art de vivre (暮らしの芸術)」それは心からおすすめできるので、売れるようになりたいと思います。

変化はゆっくり広がるもの。

変わらなくてもいい

お客様の中には「片付けられない、でも変わらきゃ」と焦っている方もいらっしゃいますし、私自身も「お金をいただくからには早めに結果を出さなきゃ」と思ってしまいます。

 

でも先日、発達障害の方のお片づけサポートの大先生・西原さんに、大切なことを教えていただきました。

訪問お片付けに行っても「全く捨てられず、全然お部屋に変化が出せないこともあった。それでも満足してもらえた。焦らなくていいんだよ。」

という話を伺ったのです。

 

それってたぶん「変わらなくてもいいんだよ」「捨てなくてもいいんだよ」って言ってもらえたから、お客様は安心できて、嬉しかったんじゃないかなと。

 

私たちは常に「片付けなきゃいけない」「きれいにならきゃいけない」「きちんとしなきゃいけない」「ものを減らさなきゃいけない」っていう概念に追われて暮らしています。

それが苦しくなることってありますよね。

 

もちろん、あんまり散らかっていたり物量が多すぎると生活に支障がでてきてしまいます。

だから「片付ける」は正論ではあります。

でもだからといってそれを一掃するよう「変化」を求められるのは辛いものがありますよね。

 

本当に変わりたいかわからないのが本音

世間的に見たら汚いんだろうな…とか、人を自信を持って呼べないな…というのが「片付けなきゃ!」と思う理由の1つでしょう。

でも、実際にその環境でも暮らせてしまっているとしたら?

多少不便でも、このままでもいいんじゃないか?と思ってしまうのが人間なのではないでしょうか。

 

変わらなきゃ…でもこのままでもいいんじゃ…という間で揺れるのは自然なことだと思います。

揺れてる間は、落ち着くまで待っても良いんじゃないでしょうか?

 

変化するのは怖くて、難しくて、嫌なこと

「変化」するって大変ですからね。

昔シートベルトが義務化された時、大反対が起こったそうです。

こちらの本より↓

シートベルトを付けたほうが死亡率が下がるって明らかな事実があっても、人は変化が怖いし強制されるのが大嫌いなのです。

 

だから、「変化を起こそう!こら自分よ、変化しなさい!」と責め立てるとうまく行かない気がしています。

感情的・心理的な反発がどうしても出てきてしまうからです。

 

でもやっぱり、日常生活に支障が出てる。

もう少し快適に暮らしたいな…と思う方には、こういう方法はいかがでしょうか?

 

まずは聖域を作る、そこを徐々に広げていく

片付けでいえば、1か所だけ…デスクの上や棚の一角など、まずはここだけはキレイにしたいという場所を決めて、そこをキープすることだけ頑張ってみるのはいかがでしょうか。

 

それじゃ何も変わらない?そんなことないです。

快適な環境にも慣れが必要なんです。

一気に綺麗になったお部屋なんて、きっと自分の居場所と感じられないと思います。

まずは1か所、きれいにする。

それから、徐々にきれいな部分を広げていけばいいんです。

 

人間にとって、変化はゆっくりが心地良いんだと思います。

できることを1つずつ、少しずつ、ゆっくりと進めることで、納得のいく変化が醸成されて行く、そんなイメージです。

 

可能性が広がるという変化

「全然変わらない…変われない…」と落ち込むこともあるけれど、それでいいんだと思います。

変わらない核があるというのは人にとって安心になります。

 

何か全然違うものに変わってしまうと思うと怖いけれど、自分にとって大切なものが核になって、それが広がるだけだと思うとそんなに怖くない気がしませんか?

 

変わらない、変われない部分も大切にして、その可能性を少しずつ広げていく感覚で進んでみるのはいかがでしょうか。

 

私もそんなイメージでのんびりやってみたいと思います。

芝生でコロコロする子たちを見て癒やされた三連休。