- はじめに:家は「戦う場所」ではなく「助けてくれる場所」
- レシピ①:思考の下ごしらえ「そもそも」と「分け分け」
- レシピ②:不快を取り除く「感覚の引き算」
- レシピ③:リズムを整える「光の処方箋」
- おわりに:家が「後押し」してくれる
はじめに:家は「戦う場所」ではなく「助けてくれる場所」
以前の私は、苦手なことや刺激から身を守るために「家は武器(要塞)」だと思っていました。
でも、今は少し違います。 私が頑張らなくても、家が勝手に私を助けてくれる。
「家は味方」。そう思えるようになってから、暮らしはもっと優しく、楽になりました。
今日は、私が実践している「家を味方にするためのレシピ」をご紹介します。
料理と同じで、下ごしらえ(思考の整理)と、味付け(感覚の調整)がポイントです。
レシピ①:思考の下ごしらえ「そもそも」と「分け分け」

家を味方にする前に、まず自分の頭の中にある「重たい思い込み」を軽くします。
私がよくやる思考の整理法、それが「そもそも」と「分け分け」です。
例えば、「愛情を込めた手作り料理」という言葉。
お母さんならこうあるべき、という呪いのような言葉ですよね。
これを料理してみましょう。
1. 「そもそも」で問う(前提を疑う)
• そもそも、料理が苦手な私に、それを毎日続ける能力やキャパシティがある?
• そもそも、それは今の生活で「持続可能」なこと?
ここで「無理かも」「苦しい」と気づくことがスタートです。
2. 「分け分け」で刻む(要素分解)
次に、「愛情を込めた手作り料理」という塊を、包丁で刻むように分解します。
• 愛情
• 手作り
• 料理(栄養・美味しさ)
こうして分けてみると、解決策が見えてきます。
• 「愛情」は料理じゃなくてもいい: 笑顔で話を聞くことや、ハグすることでも伝わりますよね。私が疲れてイライラして料理するより、惣菜でも笑顔で食卓を囲むほうが「愛情」に近いかもしれません。
• 「手作り」は私じゃなくてもいい: ホットクック(調理家電)が作った料理だって、立派な手作り。私が火の前に立つ必要はありません。
• 「料理」は一汁一菜でいい: 栄養が足りていれば、品数が少なくても大丈夫。週末だけ外食でご馳走を食べてもいい。
こうして「現実的な落とし所」を見つけること。これが、家を味方にするための最初の一歩です。

2026年我が家の家電状況。
レシピ②:不快を取り除く「感覚の引き算」
思考が軽くなったら、次は身体への負担を減らします。
私たち(特に感覚過敏やボトムアップ型の人)にとって、家の中の「不快」は、知らぬ間にHPを削る毒のようなもの。徹底的に取り除きます。
• 視覚ノイズを減らす: 色が溢れるパッケージや、出しっぱなしのモノは「隠す収納」へ。目に入る情報を減らすだけで、脳のクールダウンになります。
• 嫌な音・感触を和らげる: カチャカチャうるさいハンガーや、肌触りの悪いシーツ。これらを「柔らかい素材」「心地よい布」に変えるだけで、家が優しくなります。
• 香りのゾーニング: 我が家では、匂いに敏感な長男のために、リビングでは香りを使いません。その代わり、トイレや私のメイクルームなど「限定された場所・時間」だけで香りを楽しむ。これで家族みんなが快適に過ごせます。
レシピ③:リズムを整える「光の処方箋」
最後は、生活リズムの調整です。 実はここが一番切実な部分かもしれません。
ICDの講義で衝撃的な事実を学びました。 なんと成人のADHDの約80%に「慢性的に夜型になる(概日リズムの遅れ)」傾向があるそうです。
つまり私たちは、毎日「時差ボケ」のような状態で戦っているのです。
さらに、睡眠不足は「片付ける能力」を奪うだけでなく、ホルモンバランスを崩し、「肥満」や「生活習慣病」のリスクを直接的に高めることも分かっています。
痩せたい、健康でいたいと願うなら、食事制限よりもまず「寝ること」が特効薬なんです。
とはいえ、気合で早起きはできません。だから私は「光」をコントロールして、脳を騙します。
1. 「上からの光」を消す
我が家の寝室には、天井照明(ダウンライト)がありません。 夕方以降、上からの強い光を浴びると、脳は「まだ昼間だ!」と勘違いして、眠気のホルモン(メラトニン)を止めてしまうからです。 低い位置の間接照明の、オレンジ色の穏やかな光の中で過ごすこと。これだけで、脳は「そろそろ夜だね」と安心してくれます。
2. スマホは「ナイトモード」一択
寝る前のスマホは良くないと分かっていても、見てしまいますよね。
だから私は、スマホの設定を「ナイトモード(暖色系の画面)」にしています。
ブルーライトは、メラトニンの最大の敵。
せめて色味を変えて、脳への刺激を少しでも減らす。これも現代の生存戦略です。
3. 「眠くない」を信用しない(低登録への対策)
私は疲れに鈍感(低登録)なので、限界まで動いてしまいがちです。
でも、「眠くないからまだ平気」は嘘。脳が興奮して麻痺しているだけです。
だから、「眠くなったら寝る」ではなく、「時間になったら、眠くなくても暗い部屋に行く」。 これを家(環境)に強制してもらうことで、私はなんとか自分と家族の心身の健康を守っています。
おわりに:家が「後押し」してくれる
• 思考を分解して、荷を下ろす。
• 不快な感覚を取り除き、脳のリソースを守る。
• 照明とナイトモードで、切実に睡眠を確保する。
これが、私が実践している「家を味方にするレシピ」です。 私が頑張って管理するのではなく、家という環境に「生活を守る後押し」をしてもらう。
あなたも、まずは「そもそも、これ必要?」と問いかけるところから、家との新しい関係を作ってみませんか?

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【参考文献・出典】 Based on content from the ICD class "ADHD, Circadian Rhythm, Sleep & Health" by J.J. Sandra Kooij, MD, PhD.
※本記事は学習内容に基づく個人の考察であり、医学的な診断やアドバイスではありません。




































