家は武器

ADHD親子の、片付けられる家。

「そんなにリビング広くてどうするの?」

建築士さんに言われた一言

新築の間取りを考えているときのこと。

他を最小限にして、リビングをできるだけ広くしようとしたら、建築士さんが私に言いました。

「そんなにリビングが広くてどうするの?」

それで初めて気が付きました。

私には「リビングは最大限に広い方が良い」という思い込みがあったことを。

 

リビングの使い方はどんどん多様化してきました。

元々の客間としての役割のほか、勉強、仕事、おもちゃ遊び、映画鑑賞、ゲーム、読書など…最近は何でもリビングでするご家庭が多いと思います。

それに伴い、リビングには様々な物が集まり、必要な収納も増え、どんどん複雑化していきます。

以前私達が住んでいた家もそうでした。

ならば、できるだけ広い方が良いに決まっています。

 

ところが建築士さんが提案してくれたリビングは、シンプルでコンパクトなものだったのです。

 

本当に一箇所でするのが良いものか?

ここで改めて、リビングに様々な活動を集約するのが本当に良いものかをゼロから考え直すことになりました。

 

そういえば、息子は周りが賑やかだと集中して勉強に取り組めない。

私はリビングに学用品などが散らかっているとあまりリラックスできない。

だからといって思い切り遊んだり工作したりする子ども用スペースは必要…

 

そんなことを思い返してみたら、学用品はロッカールーム、勉強や工作はスタディルーム、映画・ゲーム・読書はリビング、と分けた方が、我が家には合っていると納得できました。

違う活動をするのに、場所を一緒くたにしては、どの活動も中途半端になってしまうかもしれません。

それに引き換え各部屋が小さくなったとしても。

 

広いリビングダイニングへの憧れは、建築士さんが天井の高さで表現してくれました。

天井が高い(3.5m)ので、実際よりも広々と感じます。

居心地の良さはある程度からは広さに比例せず

先日、「カフェの空間学」という本に出会い、様々な居心地の良さを発見しました。

居心地の良さは、広さだけでなく、視線の行く先、視界の開き方、色味、素材、場所、人との関わり方などからも生まれているということがわかります。

外とつながる空間、あえて閉じた空間、極小スペース…それぞれの魅力ある空間は、リビングづくりにおいても大変参考になりました。

 

特に「誰のための空間か?」という問いが響きました。著者の加藤さんは、設計する際にまず「空間の主役を決める」とおっしゃいます。

私はそれに習って、リビングにおいては「くつろぐ人」が主役で良いと思いました。

あれこれ欲張ると、何のための空間がわからないという違和感が出てきてしまう気がしたからです。

一方スタディルームでは「集中して作業する人」が主役。

そう決めてしまうと、並ぶアイテムに自然と統一感が生まれ、各部屋に個性が出てより魅力的になるように感じます。

 

さらに心休まるリビングに

こちらの本では、家具のレイアウトなどインテリアの工夫で、くつろぎやすくなるヒントをもらえます。

おかげで我が家のリビングダイニングのベストポジションがわかり、そこに落ち着ける読書コーナーを作ることができました。

「居場所のおとも」を見つけよう、「見上げたくなる窓辺に」しよう、などワクワクできるアイディアがたくさん。

いつものお部屋をより居心地良くしたい方におすすめしたい本です。

 

「リビング学習」などが脚光を浴びて、多機能化してきたリビングですが、今一度何のための、誰のための空間なのかを考え直し、それに特化した空間にすることが、メリハリの効いた生活には必要なのかもしれません。