衣類のサイクル
家の中で衣類はこのように動いてると思います。
この流れを止めないことが、衣類収納を成功させる鍵だと考えています。
従来の一般的な間取りだと、この流れが滞りやすい。なぜなら、各パートを別々の場所で行うことになるからです。
- 朝、パジャマを脱いで着替える…各自個室
- 夜、服を脱いでお風呂に入る…脱衣所
- お風呂から上がってパジャマを着る…脱衣所
- 洗濯する…脱衣所
- 乾かす(干す)…庭やベランダ、雨の日はリビングや寝室
- たたむ…和室やリビング?など空いてるスペース
- しまう…各自個室。下着やパジャマは脱衣所?
こんな風にバラバラの場所で行えば、人も衣類もいちいち移動が必要になり、片付けのハードルは上がってしまいます。
衣類のサイクルが滞りがちなポイント
上の1~7の各パートで流れが止まるポイントを整理しますと
- 脱いだパジャマが各個室に置きっぱなしになる
- 毎回洗わなくても良いジーンズなどの衣類が脱衣所に置きっぱなしになる
- 脱衣所に下着やパジャマを収納できていれば問題ないが、それが各個室にある場合は運んでくる必要あり
- 誰かがお風呂に入っているときは脱衣所に入りにくいので洗濯ができない
- 脱衣所から干す場所まで、濡れて重たい洗濯物を運び、干しに行くのが大変。取り込んだら部屋に運び入れるのも大変。天気も常に気にする必要あり。
- とりあえず空いてるスペース(ソファの上など)に置いたまま放置しがち。部屋に置かれていると生活の邪魔にもなる。
- 洗濯物を取り込み、たたんだ部屋から各個室に運ぶ必要がある。個人に任せるとしまえる人、しまえない人にばらつきが出てくる。しまえない人の衣類が部屋に残されたままになる。家族ゲンカの原因にも?
↑これは、まさに私の実家の状況でした。
リビングには、ハンガーラックに干したままの服や、たたんだけど運ばれないまま残された服が、散らかっていました。
人をいつでも招ける状況ではないのはもちろん、家族がくつろぐことも難しい日が多かったのです。
最近ではその状況を改善するために、ランドリールームや、ファミリークローゼットなどが登場し、収納しやすい間取りの家が増えています。
でもファミリー向けのしっくりくるお手本の間取りは見つけられずにいました。
結論:衣類のサイクルを一つの場所で完結させる
家族みんなが簡単にできる、めんどくささを感じさせない仕組みを作りたい!
その一心で情報を集め、考えた結論は、「衣類のサイクルを一つの場所で完結させる」ということでした。
つまり、着る・脱ぐ・洗う・乾かす・たたむ・しまうを一つの部屋で行えるようにしたのです。
イメージとしては、ランドリールームとファミリークローゼットと脱衣所を合体させたような形です。
移動せずに済むことで、衣類は家中のあちこちにに散らばることがなく、洗濯しやすくなり、しまうのもとても簡単になりました。
そのためには思い切った間取りにする必要がありましたが、そのおかげで、もう「絶対に散らからない」と思える衣類収納の仕組みができあがりました。
今後少しづつご紹介させてください。
①衣類のサイクルを一つの場所で完結させた。
②お風呂を2階に設置して前室をつけた。
③洗濯乾燥機&乾燥機のダブル使い。
④たたむことをあきらめた。