- はじめに
- 2階は白、1階は黒。暮らして気づいたこと
- 白い床がくれた「掃除の目安」と「安心感」
- 黒い床で感じた「見えない不安」
- フィンランドに学んだ、清潔感と安心感
- ちきりんさんの選択と、私の感覚
- 正解は、ひとつじゃない
- 自分の五感を信じて
- おわりに
はじめに
白い床と黒い床。
たったそれだけの違いなのに、
私の中にふっと浮かび上がってきた感覚は、とても大きなものでした。
暮らしの中で、何を「安心」と感じるか。
何を「心地よい」と思うか。
正解はひとつじゃない。
そんなふうに思えた、小さな発見の記録です。
2階は白、1階は黒。暮らして気づいたこと
4〜5年前に新築した我が家。
2階の洗面所とトイレには「白い床」、1階には「黒い床」を選びました。
暮らしていくうちに、床の色によって感じる心地よさや不安感に違いがあることに気づきました。
白い床がくれた「掃除の目安」と「安心感」
白い床は、髪の毛や汚れがすぐに目に入ります。
一見、手間がかかりそうですが、
「どれくらい汚れているか」がすぐにわかることで、掃除のモチベーションにもつながりました。
そして、
「今、きれいだな」
「そろそろ掃除したいな」
そんな感覚を素直に受け取れることで、
小さな安心感も生まれていました。
黒い床で感じた「見えない不安」
一方、黒い床は汚れがほとんど目立ちません。
黒い犬の毛が落ちていても、ぱっと見ただけでは気づかないことも。
それは「掃除しなくてもいい」という気楽さをくれる半面、
「今、きれいなのかな?汚れているのかな?」
と、見えないことへの不安を感じさせる一面もありました。
フィンランドに学んだ、清潔感と安心感
この体験から思い出したのが、フィンランドで見た暮らしです。
フィンランドの人たちは、
床に物を置かず、掃除しやすい空間を整えることをとても大切にしています。
それは、清潔感が安心感につながることを、
暮らしの中で自然と大事にしているからなのだと知りました。
ちきりんさんの選択と、私の感覚
また、思い出したエピソードがあります。
人気ブロガーのちきりんさんは、
洗面所の床は「髪の毛が落ちても目立たない素材・色」に徹底的にこだわったそうです。
「見えないことで、気にならないようにする。」
そんな感覚も、また暮らしを心地よくするひとつの工夫なのだと感じました。
正解は、ひとつじゃない
白い床がいい、黒い床がいい。
それは、単純な優劣ではありません。
自分が、どちらを心地よいと感じるか。
感覚は人それぞれ。
だからこそ、どちらを選んでもいいのです。
自分の五感を信じて
昨日参加したCLOプログラムの勉強会でも、
「五感のどの部分が鋭いか、鈍いかは、人それぞれ違う」
という話がありました。
だからこそ、
自分の感じ方を大切にしていい。
自分にとっての心地よさを、信じていい。
そんなふうに思います。
おわりに
五感をフルに使って、
自分にとって心地よい環境を探してみる。
それは、「感覚にやさしい暮らし」を育てる、
小さくて、でもとても大切な一歩です。
次回は、「視覚から整える空間づくり」について、感じたことを書きたいと思います。