フローリングが当たり前?
住宅の床材といえば、第一にフローリングが思い浮かぶのではないでしょうか。
基本的に居室はフローリングで、水回りだけクッションフロアなどの水気に強い素材にするのが一般的だと思います。
住宅メーカーや工務店では無垢の天然素材を使用することを謳い文句にしているところをよく見かけます。
それだけ無垢フローリングの人気が高いのでしょう。
そんな常識を覆してくれたのがこちらの本です。
本当に、フローリングの床材をメインにすることは、私たちに合っているのだろうか?
この本をきっかけに、改めて考えてみることにしました。
天然素材は難易度が高い!
以前、中古住宅を購入し住んでいました。
住友林業の木をふんだんに使った素敵なお家で、とても気に入って楽しく暮らしてはいました。
しかし、私たちの生活習慣だと、フローリングをきれいに保つことが難しいのだと痛感することになってしまいました。
まず水回り。
キッチンの床もフローリングだったのですが、みんながビシャビシャに使うので(すぐ拭けば問題ないはずですが)、一部水気でふやけてしまい、傷んでしまいました。
洗面所も同様です。
ダイニング。
コップか何かを落とした衝撃で、一ヶ所凹み、表面が剥がれてしまいました。
また、ハイチェアの足の金具が出っ張っていたことに気が付かないまま使用していた期間があり、椅子の出し入れで傷だらけにしてしまいました。
食べこぼしも多いので、すぐに拭かないと汚れが染み込んでしまうような気がして、それが焦りを生み出す元でした。
リビング。
トミカの車が走り回り、ベイブレードが勢いよく廻り、積み木が強打される日々でしたから、言わずもがな…
「床が傷つくからやめなさい!」「マットの上でやってって言ってるでしょ!」という恐ろしい母親(悲しいことに私のこと)の怒号が飛ぶ日々でした。
クッションフロアは切れる、凹む
調べたところ、最近では、水気、傷や衝撃に強いフローリングが各社から販売されていて、それらを選べば問題ないことがわかりました。
でもそういった商品はやはり高価です。
家全体に使用したら予算オーバーになりそうでした。
それではいっそのこと比較的安価なクッションフロアにしたらいいだろうということでショールームを見に行きました。
ところが一部の見本品が、切れてしまっていたり、ペンのようなもので強く押されて凹んでいたのです。
おそらく誰かが強度を試そうとしてわざと傷つけたんだと思います。
お店の方には申し訳ないのですが、結果的にそれが参考になってしまいました。
我が家の使い方だと、おそらく耐えられないだろうと…
(柔らかく歩きやすいのと、掃除のしやすさはピカイチだと思いますので、好みの問題ではあります。)
フロアタイルは私達の味方
最終的に、フロアタイルを多用することに決めました。
家の第一印象を決める玄関と、くつろぐ場所であるリビングと主寝室は、傷に強い加工がされているフローリングに。(一応リビングのおもちゃスペースにはラグとプレイマットを敷いています。)
それ以外がフロアタイルです。
フロアタイルは土足に耐えられる強度でお店の床材などによく使われているものです。
水気にも傷にも強く、薬品を使ってガシガシ掃除できます。
そしてフローリングよりもお手頃価格です。
我が家にはぴったりの素材でした。
フロアタイルの中にはウッド調のものがあり、フローリングにそっくりなので、最初に建築士さんにおすすめされたのはそちらでした。
でも私たちはストーン調のものを選びました。
さすがにフローリングの真横に並べると、質感の差がわかってしまうからです。
そして、ストーン調の中でも、フェルト生地のようにも見える、一番温かみを感じられたこちらを選び、一階グレー、2階ホワイトにしました。
必ずサンプルを取り寄せて、実際の質感を確認すると良いと思います。
家の中では思い切り遊んでいいよ、と笑顔でいられるお母さんでいたい。
その夢を、精神論ではなく、物質的な安心感から叶えることができました。
無機質な床だと、有機的な木材家具や植物の良さが引き立ちます。
こんな風にダイニングのフロアタイルとリビングのフローリングが切り替わります。
(お昼寝中に寝ながら移動した末娘…!笑)
好みが分かれるデザインだとは思いますが、空間が用途でゾーニングされることにより、部屋にメリハリが生まれて私は気に入っています。
参考になるおすすめ動画
新築でなくても、フロアタイルなら敷くだけで模様替えもできちゃいます!
おすすめ動画はこちらです。私は崇島さんの大ファン。
もしフローリングにこだわらないという方であれば、他の床材も検討してみてはいかがでしょうか。