授業がスローモーションに感じる!
息子は、週に一度は学校を休むことを選択しています。
私たち親も、それがいいと今は考えています。
ルールは作りました。
- 前日までに、休みたい旨を親に話して学校に連絡すること。
- 学校で過ごすよりも充実した一日にすること。
- 自分で予定を考えて、親の手伝いが必要なら早めに申請すること。
これを守ってくれれば、親も手伝うことにしています。
きっかけは、「授業がスローモーションに感じて退屈だ」という息子がもらした本音でした。
発達障害持ちには厳しい一斉授業
息子は楽しいことが大好きで、スピード感をもって、次々に面白いことをしていきたい子です。
教科書を読むのも早い、どんどん先に進みたい。
つまり、待てない。
「もうわかってることを、すっごく時間かけてやるんだ。」
「黒板にチョークで書く音が嫌いなんだ。」
退屈や不快感から、授業に関係ない本を読むようになっていました。
一、二年生の頃は許してもらっていたのですが、三年生になってから、とうとう本を取り上げられてしまいました。
そうしたら今度は、友達に話しかけて、おしゃべりするようになってしまったのです。
「我慢」よりも「休む」ことを覚えてほしい
自分のペースで過ごせないこと、退屈や不快感をどうしたら良いか。
従来的な考え方なら、「我慢すること」「周りに合わせること」を教えるべきなのかもしれません。
でも私達夫婦はこう考えました。
退屈を我慢してやり過ごす能力を身につけることは、彼の今と将来の何の役に立つだろう?
その時間と労力を、彼がマイペースで好きなことを思い切りすることに使ったほうがずっと有意義じゃないか?
いや、ただ休むだけでも良い。
いつも自分とは違うペース・苦手な環境に合わせて、十分頑張っているんだから。
学校に行く必要を考える
そもそも、Z会など、毎朝勉強しているから、勉強で遅れをとることも今のところなさそうだ。
一斉授業よりも、家の方が集中して勉強できている。
そもそも大人が在宅ワークする時代に子どもだけが、雨の日も風の日も雪の日も、病気が流行っているときも、学校に行かなきゃいけないのはなぜだろう。
友達に会えて、一緒に遊べて、イベントを楽しめる。
親以外の大人が気にかけて面倒を見てくれる。
子守を頼めるので、親が子育て以外の活動(仕事など)に集中できる。
これらは確かに学校に行かないと出来ないけれど、「毎日」行く必要はないんじゃないか…
こんな考えが浮かんでしまったのです。
勉強と体験は家庭でもできる
家でもできることはたくさんあります。
特に我が家の場合、夫は在宅ワークがメインで、平日時間を取って子どもと過ごすことも可能です。
なので夏は湖へ、冬は雪山へ子どもたちを連れて色んな遊びを一緒に楽しみます。
学校には正直に、「家庭の都合で」「俺が休みなので遊んできます!(夫)」と伝えて堂々と休んでいます。
特に遊びに行かなくても、図書館で好きなだけ本を読んだり、家で好きなだけ漫画を読んだり、親と料理したり、工作したり。
朝きちんとその日の分の勉強と、読書と、運動をすれば、その後はゲームしていても、いくらゴロゴロしていても、気にしません。
学校で色々と我慢して苦しい時間を過ごすよりも、ずっと良いと思うのです。
最近は近所に不登校の子どもたちのための居場所事業が立ち上がったので、そこに遊びに行かせてもらうことも検討しています。
「自分だけの休み」で復活!
家族みんなで過ごす土日とは違い、平日は親も用事があるので、息子一人の時間が多くなります。
週一回の「自分だけの休み」を、息子はとても楽しみにしています。
主体的に自分で考えた一日を、大切に過ごしてくれます。
しかし同時に、一人で過ごす一日の長さや、自分でスケジュールを組むことの難しさを感じ、学校に行くメリットも見つけられたようなんです。
そのせいか、その他の日は「進んで」元気に学校に行きます。
学校は学校でそれなりに楽しめているようです。
子どもたちの頑張りを認め、無理をさせず、時々は休ませたい。
自分のペースで好きなことを好きなだけする時間を持ってほしい。
こんな親はだめなのかもしれませんが、今はもう少しこの状況で、様子を見ていきたいと思います。
先日のお休みには、一緒にベーグルやはちみつ漬けを作りました。