家は武器

ADHD親子の、片付けられる家。

コーヒーを淹れたら、味わうのを忘れない。

目的は何でしたっけ…というお話。

コーヒーは淹れるまでが楽しいから

コーヒーはお好きですか?

私の夫は、コーヒーが大好きなんです。一日に1リットル飲むほど。

なのにずっと、インスタントコーヒーで安く済ませてきました。

すごくコストパフォーマンスに厳しい(自称ドケチ)んです。

 

そんな夫も最近やっと、37歳にして、もっと美味しいコーヒーを試してみようという気になったようで、ちょっとお高めのコーヒー豆と、豆を引く機械などのグッズを取り揃えました。

そしてついに、コーヒーを「丁寧に淹れる」ってことをしたんです。

そしたら…え?

…いなくなった……!

???

 

味わい忘れ

飲まずにどこかに消えてしまったのです。

たぶん、淹れてる間に違う用事を思い出したのでしょう。

多動な夫らしいというかなんというか。

 

でも、こういうことって、夫だけでなく色んな人にも当てはまるのではないかと思ったのです。

例えば、勉強。

試験を受けて合格する・資格を取るだけでなく、趣味でもそうです。

何かを始めるにあたり、勉強して準備する人がたくさんいると思います。

「自分磨き」という言葉が流行った時期もありました。

 

そうすると、頑張っている自分、ひたむきに努力する自分を誇らしく思い、自信を持つことができますよね。

それはよく分かります。

 

でも、ちゃんとその後を楽しめているかをしっかり確認したいところです。

準備だけ、資格だけ、自分磨きだけで満足していないか。

元々は、「その先」に自分の目的があったはずです。

準備や資格や自分を磨くことそのものが目的だったわけではありません。

 

夫のように、道具や豆を準備して、コーヒーを淹れる過程を楽しんだとしても、それで終わってはもったいないです。

淹れたコーヒーを、しっかり味わうことが一番大事なことです。

 

家も、住み始めてからが始まり。

私にも、当てはまる部分があります。

夢中でしてきた「家づくり」がそうです。

家を作る過程は、本当に楽しかった!

眠れなくなるほど過集中してあれこれ考え、ワクワクしました。

いざ、家が出来上がると、今度は庭づくりに夢中に。

次は家具を揃えるのを楽しんで…

いつも何かを準備し、作っていた気がします。

 

もっと遡れば、大学だってそうです。

私は好きな勉強しかしてこなかったので、学ぶこと自体が楽しかったことは確かです。

でも、それを活かせたでしょうか?

その知識をベースに、人生を楽しめているでしょうか?

そう問われた時に、まだまだ「はい!」と答えられない自分がいる気がします。

 

出来上がった家で幸せに暮らすこと、学んだことを活かして生活や人生全体を豊かにすることを、もっともっと意識して過ごしていかないと。

今までのことは「準備」だったのだから。

そう37歳の今、今更ながら思うのでした。

 

準備せず飛び込む方法もある

何か始める時に、準備に気合を入れるのはもちろん大切なことです。

でも、いきなり飛び込む方法もあります。

ある程度始めたあとで、本当にする必要のある準備、装備、資格などを見極め、必要ならそれを手に入れていく、というやり方です。

意外とその方が無駄がなかったりするのです。

 

例えば夫は、自動車会社から農業ビジネスに飛び込みました。

その後しばらく経ってから、必要な資格を取っています。

それと並行してずっと、IT、システム関係の仕事を請け負っていますが、その分野に関わる資格が様々あるにも関わらず、資格は未だに持っていません。

資格よりも、経験がものを言うということが働いてみるとわかり、資格の勉強をする代わりに実践を積んでいます。

もし必要になれば、実践を積んで知識はついているので、スムーズに資格を取ることもできるでしょう。

 

しっかり味わうこと、とにかくやってみること

アラフォーになって思うこと。

これまで準備してきて手に入った状況をしっかり楽しみ味わうこと、時には準備にばかりとらわれず、思い切り飛び込んでとにかくやってみることが大事かなと。

当たり前のことですが忘れていたので、そんなことに気をつけながら暮らしていきたいです。