- よく聞くお悩み「実家からのいただきもので散らかる!」
- 「一時」が「長期的」に散らかる原因になってしまう悲しい事実
- こんな状況は、誰も望んでいなかった
- 「プレゼント」は愛情表現の一つでしかない
- 上手におねだり!具体的な言葉かけ案
よく聞くお悩み「実家からのいただきもので散らかる!」
最近立て続けに、「実家の母が大量に買ってきてくれる」ことを悩んでいるお話を聞きました。
子どものおもちゃ、子どもの服、お菓子、その他あらゆる食品…
ご実家と仲良い証拠、羨ましい話ではありますが、ご本人にとっては長年のお悩み。
使うものももちろんあるけれど、使わないもの、自分や子どもの好みに合わないものも含まれ、すぐに消費できる量でもないため、家にものが溢れてきてしまうようです。
一時的に増えるもののスペースを取っておける余裕があるおうちは少ないものです。
「一時」が「長期的」に散らかる原因になってしまう悲しい事実
急にやってきたものたちは、いつもの収納から溢れ、行き場をなくしてしまいます。
一時的なものだからと置きっぱなしになると、みるみる何でも一時置きしていい雰囲気を作り出し、これまではちゃんともとに戻せていたものたちも、戻せなくなってしまうように…
それが長期間続くと、散らかった状態が常になり、探す手間、取り出しづらさからストレスフルな時間が増えていきます。
更に言うなら、自分たちが選んだわけでないものに囲まれていると、自分たちが本当はどうしたかったのか、何を大切にしたかったのか、わからくなってきてしまいます。
そうすると物の取捨選択がどんどん苦手になってきて、さらにものが増えることに。
大げさでなく、一時の「いただき物」をきっかけに、こんな悲しいループに陥ることがあるのです。
こんな状況は、誰も望んでいなかった
贈る方は当然ながら、きっと喜ぶだろう、助けになるだろう、という親切心からそうしています。
受け取る方だって、気にかけてくれて、助けようとしてくれてありがたいという気持ちがあるから受け取るわけです。
「ありがた迷惑」だなんて、言われる方はもちろん悲しい。
でも言う方だって、言葉には出さなくとも、自分が心の中でそう感じてしまっていることに気づいてしまったら、罪悪感を持って苦しいものです。
相手を傷つけると思って、「いらない」とは言えないのです。
捨てられないのです。
もっとお互いがハッピーになれる、良い方法はないのでしょうか?
「プレゼント」は愛情表現の一つでしかない
そもそもプレゼントは、愛情表現の一つでしかないのだってことを、贈る方も受けとる方も、しっかり思い出す必要があります。
以前、こちらの本を紹介しました。
贈る側は、プレゼントでしか愛情表現ができないと思いこんでいる場合があります。
しかも、今30代のわたしたちの親世代は、買い物が楽しくて楽しくて仕方なかった時代の人たちです。
待望の孫が生まれたら、嬉しくて色々買ってしまうことでしょう。
だからこそ、愛情表現は他にもあることを、わたしたちから上手に伝えていくことをご提案したいと思います。
上の本で、愛を伝える方法はプレゼント以外にも、
①肯定的な言葉
②スキンシップ
③一緒に過ごす時間
④奉仕的なサービス
があると教えてくれます。
これらは全て「もの」ではなく、その方の存在とご厚意だけでできる愛情表現です。
自分がどれなら嬉しいか考えてみて、次回贈り物をいただけそうなときに、リクエストしてみましょう。
上手におねだり!具体的な言葉かけ案
「プレゼントはもうたくさんもらったから、お母さんの気持ちだけで充分嬉しいよ」ということを最初に伝えた上で、
例えば
①なら「これからはプレゼントよりも、時々LINEちょうだいよ。子育て頑張ってるね!って褒めてくれたら嬉しいな。すごく元気出るよ!」
②なら「これからはプレゼントよりも、もっと遊びに来て。私や子どもたちのこといっぱいハグしてよ!」
③なら「これからはプレゼントよりも、一緒に美味しいランチやお茶するのにお金使おうよ!これ美味しそうだったから、一緒に食べに行かない?」
④なら「これからはプレゼントよりも、一緒に子育てや家事を手伝ってほしいな。一人だと大変だから、とても助かるの。」
そんなふうに言ってみるのはいかがでしょう?
そのためにまずは、自分が本当は、相手にどんなことをしてもらったら嬉しいのかをしっかりと考えてみる必要があります。
言葉なのか、スキンシップなのか、ともに過ごす時間なのか、お手伝いなのか?
たくさん想像して、どんどんリクエストしてみましょう。
親子関係がきっともっと良くなると思うのです。
お母様からのいただきものでお悩みの方は、ぜひ試してみてくださいね。