家は武器

ADHD親子の、片付けられる家。

「愛」の話を家族でしよう②より遠くに行くために

前回↓の続きです。(「愛を伝える5つの方法」という本を紹介して、我が家で話し合った様子)

iewabuki.hatenablog.com

ジャストミートで心を打ちたい

恋人同士、乳幼児期の親子なら四六時中、いろんな方法で愛し合っていれば良いですが、夫婦、成長した親子ともなればそうはいきません。

愛し合う時間だけでなく、個人活動の時間も尊重したいところです。

時々巡ってくる必要なタイミングで、相手の欲する愛をジャストミートでお届けできたら…。

愛を乞うもどかしい時間を節約でき、それぞれがやりたいことに打ち込める時間が増え、毎日がより充実していくのではないでしょうか。

 

より遠くに行くために

先日次男と2人きりの時間をたっぷりとり、たくさん抱っこして過ごすことができました。

そうしたらその後、彼は2時間以上も一人で集中して、工作遊びをしたのです。

工作遊びは大好きでも、いつもならすぐ「お母さ~ん!」と手を止めてしまうのに。

これはやっぱり、心が愛で充分満たされたからなんだろうなと感じました。


大人にとっても、子どもにとっても、時間は貴重です。

だから、効率よく必要なもの(愛)を渡したいと思います。

兄弟が多いほど一人にさける時間は少なくなり、子の年齢が上がれば上がるほど、忙しくなりますしね。

 

彼らが遠くに、行きたい場所へ、どこにでも行けるように。

長距離ランナーに必要な水分と栄養をぱっと手渡す、給水スポットのような母になりたいと思います。

(もちろん、彼らが休みたい時は休憩スポットになりたい!)

 

自分から上手にリクエストできたら◎

「愛を伝える5つの方法」を読んで、一番ほっとしたこと。

それは、「愛」=言いたいことを我慢することではない、と書かれていたことです。

 

ポジティブなことだけしか言えないわけじゃないのです。

「私は悲しかった」などのマイナスな感情も、「愛」の言葉として言えるというのです。

 

気をつけることは、この2つ。

  • 要求しない
  • 相手に選択肢を与える

これは、アドラーの教えとも共通しています。

 

相手が断る隙もある、「お願い」「リクエスト」として伝えるのはOK。

その形なら、相手も悪い気はしません。

 

嫉妬や、不安、強い悲しみがあると、つい攻撃的になってしまうことがあります。

そんな時も、「本当はどうしたいか」「どうしてほしいか」、まずはしっかり自分の中で整理する。

落ち着いて、可愛く?お願いできたら、叶えてもらえる確立はアップしそうです。

 

数字で表すのも一つの手。

本を紹介してくださった方が、もう一つアドバイスをくださいました。

「次男くんに、どのくらい抱っこしてほしいかを聞いてみたら?」と。

 

次男は朝起きた瞬間に私が隣にいないと、泣いてしまうことがしばしばありました。

「抱っこして一緒に寝てほしい」とせがむのです。

ダイニングでは長男が朝ごはんを待っているし、末っ子のオムツ替えや着替えもしたいし、自分の身支度もある中で、もう一度寝る時間はないのと突っぱねてしまうことも多々ありました。

 

そこでアドバイス通り、「そっか。お母さんもそうしたいな…でもできるかな。どのくらいの時間抱っこしてほしいの?」と聞いてみました。

すると、「100時間!24時間でもいいよ」とのこと。

「そんなに!?」どれほど彼が必要としているか、切実に伝わってきました。

その日は夫に他のことをお任せして、しっかり抱っこしてあげることにしました。

すると、10分くらいで、「もう大丈夫だよ」とスッキリした様子で1階に降りていきました。

 

次の日の朝、また「お母さん、抱っこ!」との声。

「今日はどのくらい抱っこしてほしいの?」と私。

「今日は5分でいいよ。」

5分なら全然困らないので、即OKでしっかり抱っこ。

すると30秒くらいで、「もういいよ!」と笑顔で言ってくれました。

 

数字で示されると、リクエストされる側も、緊急度やその時の重要度がわかって対応の目安になります。

それに、リクエストする側も、自分の気持ちを一旦冷静に測ることで、少し落ち着くことができるので、本人にとってもプラスです。

コミュケーションがうまくいきやすくなるこの方法、ぜひ皆さんに試していただきたいです。

 

家族で改めて愛について考え、家族にお願いしたいことをそれぞれリクエストし合う時間は、とても楽しいものでした。