家は武器

ADHD親子の、片付けられる家。

緊張感を解いた日、見ぬふりしてた感情に出会う

9月後半から今月11月まで、夫はとても忙しく、出張ばかりだった。

それで2週間前、ワンオペが続いた息抜きにと、私に一人で外出させてくれた。

そして昨日も子どもたちを連れて、1日出かけてくれたのである。

「のんびり自分の時間を自由に使ってください。別に家事しなくてもいいから!」という言葉まで添えて。

 

朝9時に、週末までに散らかったあれこれを片付け始め、軽く床を掃除し、主寝室の寝具を一揃い洗って干した。

11時。まだまだやるべきことがある。

玄関掃除、パントリーやロッカールームの備品ストックの整理、ソファの下の掃除、全ての棚のホコリ取り、階段掃除、庭の落ち葉も掃かなきゃだし、そういえば窓の掃除も全然できてない…

何ヶ月も前に飾ろうと思って買ったのに、しまったままの写真とフレーム。

いただいた大量のお下がりも整理せず紙袋に入ったまま数日経ってる。

子どもたちのインフルエンザの予防接種もまだだ。

 

できていないことを頭の中で数えながら、床に散らばっていたクッションとひざかけをソファに並べていたら、急にプツンと力が抜けた。

これはたぶん、緊張の糸が切れたってやつだ。

逃走はじめ!

 

そういえば、一時期ハマって夜中に見ていたドラマ、あの後どうなったんだろう。

ずっと見てない。

このソファにはいつも子どもたちが座っていて、テレビにはしばらくアニメかゲームの画面しか映ってない。

週末だって、私の興味ない戦う映画ばっかりで、私の好きなヒューマンドラマはずっとずっと見てないよ。

 

言い訳として、夫の「別に家事しなくていいから!」という言葉を引っ張ってくる。

 

ものすごい勢いで、牛乳をカップに注ぎレンチン、焼き芋をかじり始め、ネットフリックスをオン。

「グッドドクター 名医の条件」ショーンよ、あの後どうなった????

 

気がつけば号泣しながら午後4時。いくつ見たんだよ。

その間に焼き芋と、子がもらって来た駄菓子、冷凍枝豆、アーモンドフィッシュ、ふりかけご飯を、がぶがぶ食べて、ワインまですすった。

いつも、ソファで食べるなって子どもたちには言っているのに、背徳。

 

慌ててすでに冷たくなり始めていたシーツを取り込んでベッドにセット。

別にこんなんでは罪悪感は消えない。

今日は私がおやつ食べながらドラマを一気見するために、出張で疲れてる夫に子守させたのか?

今日の時間の使い方はこんなんで良かったのか。

 

でもね、急に今度は逆ギレ。

いやいや罪悪感ってなんだよ。

だってさ、私最近、自分のやりたいことは結構我慢してきたじゃない?

夫の方は、やりたいことをやって充実して楽しそうだし。

帰ってきたらたくさんおしゃべりするけど、自分の話ばっかりじゃない。

そう、夫が話してくれるのは嬉しいけど、私も本当は何か話したい。

でも、特に取り立てて話すことがないのが悔しい。

だって、子育てと家事しかしてないんだもん。いつも通りだもん。

 

そうだよ、先月のフラの発表会だって、我慢した。

しばらくワンオペが多くて、疲れて練習に出るのなんか無理だったから。

当日も出張で、子どもたちの預け先がなかったし。

ブログだって、せっかく楽しく始めたのにしばらく書けてない。

取り組む余裕がなかったから。

あんなに書きたくて下書きには10個くらい溜まっていたのに、もうどうやって書いたらいいか忘れちゃったよ…

 

ここまで逆ギレしたところで、自分が良いご身分なことを自覚する。

いやいや、だから夫は疲れた体に鞭打って、私に自由な時間をくれたんじゃないか。

ADHDを言い訳に、稼ぐことから逃げて、なのに習い事なんてさせてもらってる。

どう考えても文句を言える立場じゃない。

そう、私は夫に、感謝、しなきゃ、いけない。

いけないのに…

 

夫が忙しくて、寂しかった。すごく心細かった。

一人で子どもを見ていて、いつも緊張していて、本当は辛かった。

やりたいことも、本当は夫のせいなんかじゃなくて、単に意欲がしぼんでいた。

どこに行っちゃったの、私の意欲。

 

季節外れのつばめのモビールがゆっくり回るのを見つめながら、どろどろした感情がやってきて、去り際に寂しさを置いてったのを、時間をかけてじっくり感じとった。

自分の気持ちに向き合うなんて、本当に久しぶりすぎて、ロマンチックになってしまった。

 

夫と子どもたちが帰ってきた。

私は罪悪感から逃げ出したくて、「グッドドクターずっと見てたんだよね…ごめんなさい」と告げた。

夫は「良かった!!」と一言、しかも笑顔で。

 

ギリギリ…この感謝すべき人に暴言をぶちまけずに済んでほっとした。

 

どろどろした感情の裏には寂しさが隠れてることが多い気がする。子が怒ったり、ぐずったり、だらしなくなるときもこんな気持ちなんだろうか。
愛がほしいんだよなって、自分がそうなって思った。

 

ええい、もうどうやってブログ書くか忘れたから、このまま書いてしまえ、

そうしてできた雑文でした。