お金も強迫観念もほどほどに
きれいでいなくちゃいけない、美しくならなければいけない、向上心がなくちゃいけない、垢抜けないのは恥ずかしい…
世間からこんなメッセージが聞こえてきませんか。
美容に対して前向きに楽しめている方は良いのですが、私は時々追い詰められるような感覚になることがあります。
人と比べて、自分は可愛くないとか、汚いだとか感じて悩んだり。
そうすると、お化粧品にお金をかけたい、かけなきゃいけないような気がして、特に若い頃はかなりたくさんのお金を使っていました。
買った瞬間や、使い始めの頃は高揚感があるけれど、まだまだ足りないと、もっともっと欲しくなる。
そして次はお金が全然足りない!という不安や焦燥感に駆られていきました。
こんな精神状態では、きれいになれるはずもありません。
また振り出しに戻ります…。
外から目標を受け取らない
そんな負のループにほとほと疲れてしまった私は、外からの情報(広告)と一度距離を取り、自分が本当はどうしたいか、どうありたいか、ゆっくり考えてみることにしました。
冷静に考えてみれば、当たり前だけど私は女優さんでもモデルさんでもなんでもない
。
太陽の下で子どもを追いかけ回し、夜泣きに対応し、お風呂では自分のケアだけでなく子どもたちのケアもしているのだ。
シミがいくつかあったって、時々カサついてたって、誰も責めないよ。
これまで顔をくしゃくしゃにして、笑ったり泣いたり怒ったりしてきたんだから、シワがあったって全然不思議じゃない。むしろ自然なこと。
きれいになれたら嬉しいし、美しいに越したことはないけれど、そのために焦ったり不安になったりしかめっ面になったら元も子もない。
つっぱらならずに自由に表情が作れたら。
時々撫でてみて、すべすべして気持ち良ければ。
気持ちが明るくなる、好きなメイクができれば。
それでいいんじゃないかな?
広告メッセージは、誰が、誰のために立てた目標なのか。
少なくとも、自分ではない。
私だけの「身の丈」美容
というわけで、美容アイテムには、負担にならない程度の工程・数・金額におさめています。
効果にも過度に期待せず、肌を守ってくれる感覚があれば安心できます。
簡単で、気持ちよくて、管理も楽で、維持もできる。
そんなお気楽な、身の丈に合った美容に落ち着きました。
「美しくならなければ」という強迫観念と離れたことで、リラックスして穏やかに暮らせるようになりました。
目標を下げ、実現可能なレベルに変えたことで、自己嫌悪になることも今はほとんどありません。
かえって美容を義務感からではなく、主体的に楽しめるようになりました。
そのせいか結果的に、肌の状態も安定するようになりましたし、表情も明るくなったと思います。
自分の良さを活かす
お金を必要以上にかけないためには、元々の良さを受け入れ、活かす方向で考えることが大事になります。
例えば私の場合、パーソナルカラー診断では「Winter」なので、黒髪が似合うということになっています。
よって素髪です。ヘアカラーにお金がかからないというのはラッキーな事です。
しかも傷まないので低価格のシャンプーで充分です。
その代わり、意識してこまめに美容院に通って「形」はきちんと整えるようにしています。
眉毛、まつげも同様に、こまめに整えたりまつげパーマを自分でしています。
そうすると、薄いメイクでも顔がはっきりしてくれます。
シミ・そばかすもしっかりありますが、一生懸命消そうとはしていません。
太陽と遊んだ思い出、チャームポイントと開き直って、隠すよりもツヤを大事にファンデーションも軽くつけています。
リップやチークは、あれこれ浮気せず、似合う色を厳選して使います。
自分の良さを活かしてメリハリをつけると、自然と似合うメイクがお金をかけずにでき、自分らしさも表現できて、嬉しくなります。
気を楽に、自分に優しく
おしゃれや美容が心から楽しく、積極的に流行を追うのがライフワークとなっている方であれば問題はありません。
でも、少し疲れているなぁと感じるならば、自分に優しい美容を追い求めても良いと思います。
無理をせず、心はいつも軽やか&穏やかでいたいものです。
日用品の買い物ついでにスーパーで買うお花も、私には美容アイテム!
優雅な気分になれます。