家は武器

ADHD親子の、片付けられる家。

「オーガニック」のオシャレじゃない小話

 

オーガニックの現実

オシャレで洗練されたイメージのある「オーガニック」製品。

環境負荷を抑えることで、人間に対しても最終的には良いだろうことは、私も理解しているつもりです。

でも、やたらと農薬を、そして農薬を使う農家さんを悪者扱いするのはいかがなものか、前回の記事でも疑問を呈しました。

 

iewabuki.hatenablog.com

 

農家さんと知り合ううちに、正しく農薬を使うまじめな農家さんまで安易に責めないで!という気持ちを持つようになりました。

https://twitter.com/Syukazy/status/1714805337793171921?t=DFAiHXgrimLPaRE08YH6IQ&s=19

今回はその話をしたいと思います。

 

生物多様性との戦い

日本はオーガニック後進国、という人がいます。

確かに、日本ではオーガニック野菜が主流とは言えません。

一方、私たちがいっとき住んでいたカリフォルニアでは、オーガニック製品が売り場に占める割合が、かなり大きかったと思います。

そして売れているようでした。私達も購入していました。

なぜだと思いますか?

オーガニック製品の方が安いからです。(もちろん環境への想いの大きさもですが)

 

カリフォルニアは、元々は砂漠です。

本来はほとんど生物、植物が育たない土地に、育てたい種だけ撒き水を引き込んで作るから農薬がいらない・少なくて済むのです。

農薬は高価なので、使用しなければシンプルに、「安く」作ることが出来ます。

しかし、汲み上げすぎによる地下水の枯渇で、地盤沈下を引き起こしたり、地下水を水源としていた小川の種が脅かされているそうです。

どちらが本当に環境に良いのか、わからなくなります。

研究結果で判明。地球の地下水が圧倒的な早さでなくなっている! | ギズモード・ジャパン

干ばつが招く地下水の枯渇 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト

カリフォルニア初の地下水規制法が成立 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト

 

生物多様性の宝庫のような日本で農業をすると、多少なりとも農薬が必要になるのは、どういう訳か想像がつくのではないでしょうか。

 

援助があるか?

日本の農家さんには、ヨーロッパのように政府からオーガニック農業への手厚い援助があるのかどうかも確認したいところです。

 

SDGsが採択されたのは2015年です。もう8年も前です。

エシカルに」買い物しましょう、と消費者たちは訴えられてきました。

それでも変わらないのは何故でしょうか。

理由の一つは、オーガニック製品がまだまだ「高価である」からなのではないでしょうか。

一部の意識の高い人達がオーガニック製品を購入しても、大量の「ふつうの人」が動かない限り、変化は起きません。

デフレが続く日本で、消費者の意識だけで変化を起こそうとするのは無理があります。

結局は「政府の本気度」が、野菜の価格に反映し、現金な消費者の動向を左右するのだと思います。

そこで初めて、消費が、生産が、変わっていくのではないでしょうか。

文句が言いたい場合、相手は本当に農家さんなのでしょうか?

 

農薬はそんなに恐ろしいものなのか

日本の農薬使用に関して言われていることの嘘 – 本当に日本の農産物が農薬まみれか徹底検証する | AGRI FACT

結論から言って、洗って食べればそんなに問題ないのでは…?

 

「GAP」マークを見つけよう

安全や環境のことを思うなら、「オーガニック」「無農薬」だけにこだわるのではなく、「GAP」マークを気にしたほうが建設的なのではないでしょうか。

「GAP」は、まだまだ認知度が低いかと思いますが、持続可能な農業を目指した素晴らしい取り組みだと思います。

オーガニックかつGAP製品も、探せばあるようですよ。

GAPの必要性 | 日本GAP協会


www.youtube.com