- 「ちゃんとする」ためじゃなく、「壊れない」ために。ADHDの私がたどり着いた生存戦略としてのタスク管理
- 目的は「バリバリ働く」ことではない
- 敵は「ノイズ」と「フリーズ」
- 📢 この連載のロードマップ(全5回)

「ちゃんとする」ためじゃなく、「壊れない」ために。ADHDの私がたどり着いた生存戦略としてのタスク管理
「タスク管理」という言葉を聞くと、どんなイメージを持ちますか?
「もっと効率よく仕事をするためのもの」「生産性を上げるためのもの」。
世間一般ではそうかもしれません。でも、私にとっては少し意味が違います。
3人の子育て、やんちゃな子犬、そして新しい仕事。 ADHD(不注意優勢型)の特性を持つ私にとって、カオスな日常を回すためのタスク管理は、「自分が壊れないための防具(鎧)」であり、「大切な家族に優しくあるための生存戦略」なのです。
目的は「バリバリ働く」ことではない
かつての私は、「普通の人が当たり前にできていること」ができない自分を責めていました。
マルチタスクが苦手で、時間の見積もりが甘く、気づけば夕方。
「あれもこれも終わっていない!」とパニックになり、そのイライラを家族にぶつけて自己嫌悪に陥る……そんな日々の繰り返しでした。
そこで私は、タスク管理の目的をガラリと変えました。 「もっとたくさんのタスクをこなす」ためではなく、「キャパオーバーで自分がパニックになるのを防ぐ」ために管理をするのだ、と。
敵は「ノイズ」と「フリーズ」
私たちの脳(ADHD脳)がクラッシュする原因は、主に2つあります。
- 脳内のノイズ: 「あれやらなきゃ」「これ忘れてた」という思考が頭の中で暴れ回り、脳のメモリ(ワーキングメモリ)を食いつぶしてしまうこと。
- フリーズ(思考停止): 情報過多になると、脳が処理しきれずにフリーズし、動けなくなってしまうこと。
これらは性格のせいではなく、脳の「実行機能」の特性です。
だからこそ、気合いや根性ではなく、「道具」と「仕組み」でカバーする必要があります。
この連載では、私が実践している「Task Walk」というアプリと「Alexa」を使った、「脳を外部に拡張する」具体的な方法をお伝えします。
これは、スーパーマンになるための方法ではありません。
カオスの中でも、私たちが笑って生きていくための「お守り」のようなお話です。
📢 この連載のロードマップ(全5回)
本連載では、以下のステップで「壊れないための仕組み」を作っていきます。
【第1回】概念編(今回) 「ちゃんとする」ためじゃなく、「壊れない」ための生存戦略。
【第2回】戦略編 パニックを防ぐ3つの「防具」。時間盲と衝動性から自分を守る具体的な方法(タイムブロック、イエローリスト、状況整理)。
【第3回】ツール・実践編 私のスマホの中身を公開。「Googleカレンダー」だけでは足りない理由と、Task Walk & Alexaの使い分け。
【第4回】記録・セルフケア編 記録は「自分への愛」。事実を見て自分を許し、強制終了する前に「余白」を予約する技術。
【第5回】完結編 小鳥遊さんのお言葉『タスク管理は、最終的に「エンタメ」になる。』1年続けてわかった、お金も時間もかからない「脳へのご褒美」。
--------------------------------------------------------------------------------
まずは次回、私たちの脳の弱点をカバーする「3つの防具」についてお話しします。
生きづらさを手放すための具体的な戦略ですので、ぜひ楽しみに待っていてくださいね。