- 「部屋が散らかってる=私がダメ」じゃない
- 「家=自分」じゃなくてもいい
- 「家=自分」はマーケティングでもある
- 家は“道具”であり、“装置”でもある
- 大切なのは、“どんな暮らしをつくりたい”か
- 整えることは、責めることじゃなく“自分を知る旅”
- 今日も、この家という味方と一緒に
「部屋が散らかってる=私がダメ」じゃない
部屋がぐちゃぐちゃで、私はダメな人間──
そう感じてしまうこと、ありませんか?
「部屋は自分を映す鏡」なんて言葉もよく聞きますが、
私は少し違うと思っています。
部屋と自分は、イコールではありません。

「家=自分」じゃなくてもいい
家や部屋の状態が心に影響することは、もちろんあります。
けれど、「家=自分」と決めつけてしまうと、
片づけられない=価値のない人間、という思考に陥ってしまう。
それはとても苦しいことです。
「家=自分」はマーケティングでもある
実際、「家=あなた」と言い切るような言葉は、
片づけ業界のマーケティング的な側面もあります。
「片づければ人生が変わる」と言われた方が、
行動を促しやすいからです。
でも、必要以上に自分を責めるようなメッセージなら、
距離を置いてもいいのかもしれません。
もし本当に「家=あなた」だとしたら?
家が泥だらけになったら、あなたの身体も泥だらけになる?
家が壊れたら、あなたも壊れてしまう?
そうではないですよね。
家は家、あなたはあなた。
別の存在です。
家は“道具”であり、“装置”でもある
家は、はさみや包丁のような「道具のひとつ」。
包丁の切れ味が悪くなったら研げばいい。
使いにくいと思ったら、違う形を試してもいい。
自分に合った道具を選んで、ときどきお手入れをする。
ただそれだけでいいんです。

大切なのは、“どんな暮らしをつくりたい”か
大事なのは、
「その道具を使って、どんな暮らしをつくりたいか」。
家は、あなたのやりたいことをサポートしてくれる装置です。
良い習慣や安定した心を育てる“しくみ”でもあります。
選び方・使い方・整え方次第で、
家はあなたを助けてくれる存在になります。
整えることは、責めることじゃなく“自分を知る旅”
まだ「自分に合った使い方」が見つかっていないなら、
それはここからがスタートということ。
いつからでも、やり直せます。
家を整えることは、自分を責めることではなく、
自分を知っていく旅のようなものです。
今日も、この家という味方と一緒に
あなたに合う住まいの形を見つけられたとき、
家はただの道具を超えて、
あなたを支え、癒し、励ましてくれる“武器”になります。
今日も、この家という味方と一緒に。
ゆっくり、暮らしをととのえていきましょう。
