- 「価値」が決まらないと、カップ一つ選べない
- 様々な価値観の例
- 「正しい正しくない」ではなく、自分の「価値」で決める
- 誰とどこでどんなふうに過ごしたい?暮らしていきたい?
- ご自分に問いかけてみてほしいこと
- 価値が見つからない時は
「価値」が決まらないと、カップ一つ選べない
例えばあなたがこれからカップを選ぶとします。
「自分は何に対して価値を感じるか?」「どのようなライフスタイルを望んでいるか?」こういったことを自分に問うことで、どのようなカップが良いか決まるでしょう。
もしかしたらカップ自体必要ない、との決断に至るかもしれません。
使い方は?使う場所は?使うときの状況は?誰が使う?誰と使うか?
お手入れにかけられる時間は?美意識や好みやこだわりは?身体的特徴に合うか?
年齢は?好きなのはお茶?コーヒー?それとも両方?そもそも水以外飲まない?…
こんなことをいちいち一つ一つのモノに対して考えるのはとても大変です。
でも、これらの質問に答えられなければ、カップ一つ選べなくなってしまいます。
片付け=モノ選びでもありますので、片付けはこういった質問に答えを出し続ける作業です。
だから自分にとっての「価値」が決まっていないと、その都度手が止まり、片付けが進まなくなってしまうのです。
様々な価値観の例
例えば、「アウトドアが好きで、野外で仲間と寛ぎながらコーヒーを飲みたい」なら、無骨なデザイン、多少ラフに扱っても良いようなものを選ぶでしょう。
例えばこんなシリーズのカップでしょうか。キントーホームページよりイメージ図↓
「家の中で子どもの面倒を見ながら、ササッと1人分紅茶を用意して、少しでもホッと一息つける時間を確保したい」なら、こういうタイプのカップがとても便利です。
(私が持ってます…)この場合、ティーポットは不要です。
また、こんなガラス製のカップは、紅茶の色も楽しみたい(そこに価値を感じる)方にぴったりです。
「ハイソサエティでおしゃれな友人たちを呼んでホームパーティをする」ようなマダムでしたら、きっと老舗高級ブランドのティーカップ&ソーサーをお使いになるでしょう。
こういう食器を使うには、丁寧に手洗いできる余裕(お手伝いさん?)も必要ですし、その工程に価値を感じられる方でなければなりません。
「日本の伝統も大事にしつつ、現代のライフスタイルに合わせたおしゃれなものがほしい」、という方はこういうものがお好きでしょうか?
ちなみに、オリジナルのハサミポーセリンをお使いになるなら、釉薬のかかり方の違いや使っていくうちにできる油染みを「味」や「魅力」ととらえる感性、それを「価値」と考える方でなければなりません。
「正しい正しくない」ではなく、自分の「価値」で決める
茶葉から淹れ方までこだわって淹れてお茶を淹れる~飲むまでの行動そのものを楽しみたい人と、とにかく時短して他の活動に打ち込みたい人がいて良いのです。
どちらが正しいかではなく、「何に価値を感じるか?」で時間の使い方、モノの選び方、扱い方、優先順位が決まります。
私はカンタンにティーバッグで済ませちゃう派ですね…今は。
でも価値観は変わりますので、変わったときに持ち物も時間の使い方も見直します。
誰とどこでどんなふうに過ごしたい?暮らしていきたい?
ライフスタイルを決めることはとても難しいことです。
しかも決めたあとでも変化するものなので、常に環境が「今の自分」に合っているかを問い続け、それに合わせて最適な環境にしていくとなると、気が遠くなるように感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
もし「そんなの気にせず流れのままに過ごしたい」というならそれはそれで一つの価値観です。
でも、そこをしっかりと一度考えてみることで、暮らしがより快適で素晴らしいものになることは確かです。
自分がワクワクする暮らし方をイメージすることに、ぜひたっぷりと時間を取ってみてほしいと思います。
自分にとっての「価値」をしっかりと認識できるようになると、人生全体がオーガナイズされていくからです。
ご自分に問いかけてみてほしいこと
「もし私が幸福でリラックスし、自信に溢れ、不安もなく、愛され尊敬され、称賛されていたら、今とどう違う行動をするだろうか?自分や他者との接し方がどう変わるだろうか?何により力を入れ、何をしなくなるだろうか?」
この答え(自分にとっての「価値」)が決まってから、目標を設定します。
先に収納術や時短術などのライフハック情報をいくら漁ってもだめなんです。
「価値」が決まると人生で向かうべき方向性が見えてきます。
そして目標が決まってから、必要な方法を探していく、の順番をどうか守ってください。
また、行動を後押しし支えてくれる意欲や意思は、「価値」から生まれてくるものです。
「価値」が見つかるまでは時間がかかるかもしれませんが、それが決まれば、後は無理なくスムーズに回っていくはずです。
価値が見つからない時は
「これが私の価値かわからない」
「欲しいものがわからない」
「そんなことは考えたくもない」
「どうせがっかりするだけだろう」
「今はする時間がない」
「価値同士がぶつかり合ってしまうんだ」
そう思った方は、こちらの本の第26章「価値が見つからない時は」を読まれてみてはいかがでしょうか。
私が子育てで一番つらかった時期に、育児支援センターで次男を預かってもらい、頑張って読み進めた本です。
けっこう長いので、時間がない方は部分的に覗いていただくだけでも発見があると思います。
泣きながら色んな場所で少しづつ読んだので、ボロボロになってます。
おすすめいたします。