タスクとプロジェクトの違い
大きい塊肉(プロジェクト)も細かく刻んで、少しずつ分けて(タスク化)、しっかり噛めば(実行)食べきれるのだということを、最近やっと理解できました。
そんなこと当たり前!タスクリストは毎日空っぽになるよ!という方は読み飛ばしてくださいね。
今回は少し前の私のように、
- タスクとプロジェクト?と首をかしげた方
- タスクリスト作っては見たけどほったらかしになってるなぁ
- 苦手なタスクは先送りしがち…
という方に向けて書いています。
以前は刻むのが面倒、かつそれに時間かける意味がわからず、大きいままガブッて噛み付いてオエってなったり、元々こんなの食べ切れない!と諦めていました。
そう、私のタスクリストがほとんど完了できず増え続けた理由は「よく刻まなかったから」なのでした。
私のお片づけの先生から
戸井由貴子(といゆきこ)北海道札幌市 | 一般社団法人 日本ライフオーガナイザー協会
『30分以上かかって複数の行動が含まれているものは、「プロジェクト」。
5分~30分ですぐに取りかかれるような内容は「タスク」。』
と教えていただき、私がタスクリストに書いていたものは「プロジェクト」だったのだと気が付きました。
例えば、私のリストにあった「家の防災」。
そのままの文面だと、いったい何をどのようにしたらよいのか、どういう状態になれば「防災ができた」ということになるのか、しかもそれをいつ行えばよいのか、まったくわかりません。
しかもわからないと不安になります。
そのプロジェクトが実際以上に大きく見えてしまって、「めんどくさい」という気持ちを乗り越えることができませんでした。
「わからない」と「めんどくさい」がいかに大きなハードルなのかは以前書きました。
プロジェクト1つをタスク化し、やることを21個に分けた例
このプロジェクトを我が家の状況に当てはめて「タスク化」すると、こうなりました。
- Googleに、「家の防災 何したら良いか」で聞いてみる。
- 出た情報に、調べる部分&オリジナルで必要なことも追加し、リスト化する
- 家族で防災について話し合う日時を決める
- その日に家族で共有する情報を決め、まとめておく
共有することは、
- 災害リスクを理解する(ハザードマップを見る)
- 避難場所や避難経路を確認する
- 防災情報を入手する方法を把握する
- 災害の警戒レベルを理解する
- 家族との連絡方法を決める
- 災害時取るべき行動を決める
- 共有次項、決めたことをまとめてGoogleドライブの共有ファイルに保存
- 地域の方とコミュニケーションをとっておく
私がすることは、
- 非常食や家庭用品で備蓄する必要のあるものを調べる
- 災害時に役立つ防災グッズにはどんなものがあるか調べる
- 収納場所を決める
- 必要なものを購入し、備蓄。
- 保存状態を定期的にチェックする日をスケジュールする
- 停電対策を調べる
- 停電に備える
- 避難の際に何を持ち出せばよいのか調べる
- 持ち出す物を用意する
細かすぎるくらいに刻んでおくと、何をすればよいのか明確ですし、一つ一つは小さなことなので、これぐらいならやれそう!という気持ちになってきます。
こうして「わからない」と「めんどくさい」のハードルを乗り越えます。
刻めば人と分けられる
刻むと良いこと、それは人と分けられることです。
これくらい小さく明確になっていれば、お願いしやすく、お願いされた方もやりやすいはずです。
仕事に限らず家事や育児も細かくタスク化して、パートナーやお子様とシェアしてみんなでやれたらいいですよね。
一緒に食べればさらに大きいお肉(プロジェクト)が食べられます。
それに一緒に食べたら楽しい。
世の中には美味しそうなお肉がいっぱいあります。デザートもね。
分けたら本当はやってみたかったあんなことも、こんなことも、できちゃうかもしれません!
食べやすく、美味しくなるよう調理しよう
タスクももし、もっと離乳食レベルに刻んで潰して食べやすくすれば、小さなお子様にもやってもらえるわけです。
一つ一つ、カンタンに、具体的に、ハードルを下げて…
それを積み上げれば立派にやり遂げられます。
逆に少し歯ごたえが残っているくらいのほうがやる気が出る子もいるでしょう。
音楽をかけたり(逆に静かにしてあげたり)、素敵な場所で食べたらもっと美味しく食べられるかも。
何かをお願いするなら、相手の力量や好みに合わせて調理して、タイミングよく手渡したいものです。